PENTAXから同社デジタル一眼レフ中級モデルとなる「PENTAX K-5」が発表された。ボディのみの予想実売価格は14万円前後で、10月下旬の発売となる。
撮像素子にAPS-Cサイズの有効約1628万画素CMOSセンサーを新たに搭載。A/D変換をセンサー内で行ない、14bit精度で画像処理エンジンの「PRIME II」に渡す。これにより従来機種と比較して高感度撮影時も低ノイズの画像が得られるという。
これにより、ISO感度は拡張設定で80~51200まで設定可能となった(常用はISO 100~12800)。
連写速度もK-7の秒間5.2コマから7コマにアップ。ただし連続撮影可能枚数は従来の約40コマから30コマにダウンしている。
AFは同社エントリー機「K-r」に採用されていた「SAFOX IX」の強化版である「SAFOX IX+」を採用。暗所でのフォーカス性能が向上しているという。また、光源検知センサーにより、光源の違いによるピントの補正も行なう。
測距点は11点で、うち9点がクロスタイプとなる。AFはシングルモードで「フォーカス優先/レリーズ優先」、コンティニュアスモードで「フォーカス優先/コマ速優先」に切り替え可能だ。
液晶モニターは3型(92.1万ドット)で、ライブビューに対応。コントラストAFの性能が向上しており、より素早いピント合わせが可能となった。「黄金分割」など3種類のグリッド表示が可能で、電子水準器も2軸となり、従来の水平に加えてあおり方向にも対応する。
撮影機能では1回のシャッターで最大3枚の写真を撮影し、合成して階調幅を上げる「HDR」機能を搭載。画像処理機能では、ユーザー好みの画像の仕上げが行なえる「カスタムイメージ」モードに、微細な部分の輪郭を強調して解像感を高める「エクストラシャープ」が追加された。そのほか、特殊効果を施せる「デジタルフィルター」機能やランダムに色合いを変更する「クロスプロセス」モードも搭載。K-rと同じくクロスプロセスは好みのものを3種類まで登録できる。
ボディ単体の発売と同時に、「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6ED AL WR」が付属する「18-55WR」レンズキットが予想実売価格15万5000円前後で発売される。
また、11月中旬に登場する新レンズ「smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6EDAL [IF] DC WR」(予想実売価格6万円前後)が付属する「18-135」レンズキットが同19万円前後で発売される。こちらの発売は11月中旬となる。