9月15日、インターコムはFAXサーバーソフトの新バージョン「まいと~く FAX Server 7」を発表した。受信FAX管理機能が強化されるほか、オプションでFAX誤送信防止機能が提供され、販売は10月6日から。
まいと~く FAX Serverシリーズは、FAXモデム(シリアル接続)やFAXモデムカード(PCI Expressカード)がセットになったサーバーと、サーバー経由でFAXの送受信を行なうクライアントソフトウェアで構成するWindows用製品。
メールやWebによるオンライン受発注が普及しているとはいえ、FAXによる受発注はまだまだ残っており、まいと~く FAX Serverはこうした用途をターゲットとする。新バージョンでは特に、受注FAXの管理機能を強化しており、受信FAXを
- 通信ポート(回線)
- FAXID(ユーザーがFAXソフトに任意で設定する識別情報)
- Fコード(親展送受信に使う、英数字など最大20桁による暗証番号のようなもの)
- 発信者番号
をキーにフォルダに自動振り分けする機能を搭載する。
また、処理中FAXの操作ロックも行なえる。これは、担当者が処理中の受信FAXにロックをかけ、別の担当者が処理できないようにするものだ。
一方、オプションで提供されるFAX誤送信防止は、金融機関や官公庁などの誤送信が許されない機密情報をFAX送信する企業などに向けた機能。クライアント上でFAXの送信操作を行なうと管理者に承認依頼が通知され、送信先や内容を確認して認証を行なうと、初めて実際にFAXが送信される仕組みだ。
加えて、グループ用のアドレス帳に登録された宛先のみに送信を許可する機能もある。電話番号の手入力を禁止し、個人用のアドレス帳の利用も禁止することで、個々のユーザーの操作ミスによる誤送信を防ぐ機能だ。
価格(税別)は、FAXモデムが2台とクライアントライセンスが1つ、1年間の保守が付属する「まいと~く FAX Server 7/モデム付き2回線版 1年保守付きパック」が32万円、FAXモデムカード(4ポート搭載)が付属する「まいと~く FAX Server 7/モデム内蔵4回線版 1年保守付きパック」が55万円など。「まいと~く FAX Server 7専用クライアント」は、5ユーザーパックが4万円、10ユーザーパックが7万5000円、100ユーザーパックが52万円など。
また、「まいと~く FAX Server 7誤送信防止オプション」が30万円となっている。