機能面の最大の違いはAFの速さ
撮影機能に関しては若干の違いがあり、α33では合成機能まで含めた「オートアドバンス」モードがある。シーンを自動的に認識するのはNEX-3でも「おまかせオート」が搭載されているが、α33ではHDR合成や手持ち夜景の合成なども含まれる。オートHDRや手持ち夜景時の合成機能そのものはNEX-3でも装備されているので是非ともNEX-3に欲しい機能だ。ソフトウェアアップデートでなんとかならないものだろうか?
最大の差はα33に搭載されている「トランスルーセントミラー・テクノロジー」だ。このシステムのおかげでα33では常時位相差検出方式のAFが動作している。少し触っただけでもNEX-3に比べて速くAFが動作するのがわかる。特に顕著なのは動画撮影時だ。動画撮影中のAF駆動スピードはピカイチといっていいだろう。
この位相差検出方式のAFが常時動作しているのと、透過ミラーを採用しているため、高速に連写できるのも特徴だ。秒間7コマとかなり速い連写が可能な上、連写中でも常にAFが動作し、追従しているのがすごい。
肝心のインターフェイスを比べる
ここからが今回の本題。NEX-3とα33のインターフェイスの比較だ。同じメーカーのカメラなのにインターフェイス周りはかなり違う。いままでも散々書いてきたがNEX-3のインターフェイスは正直良くない。ではα33は? と言うと、これは結構良くできている。
α33ではシャッターボタンの先端部分にダイアル操作のできる「コントロールダイアル」、上面に「ダイナミックレンジボタン」「ファインダー液晶モニター切り替えボタン」がある。
さらに、背面の斜めにカットされた部分に「動画ボタン」「露出補正ボタン」(縮小兼用)「AEロックボタン」(拡大兼用)「メニューボタン」があり、背面には「ファンクションボタン」「再生ボタン」「削除ボタン」、十字キーになっている「コントロールボタン」とその中央の「実行ボタン」がある。
NEX-3は上面に「再生ボタン」、後方斜めにカットされた部分に「動画ボタン」、背面側にダイアル操作のできる「コントロールホイール」があり、コントロールホイールは十字キーとしても動作する。
その真ん中とコントロールホイールの上下に「ソフトキー」が3つ。少ないが必要十分な数である。特に決まった機能を持たないソフトキーが3つあるため、カメラの状況によって色々な機能を割り当てることができる。
メインメニューの比較
NEX-3は、様々な操作をメニューにアクセスして行わなければならないため、なかなか気軽に変更をする気になれない。一方でα33は「Fn」キーによる機能の呼び出しがかなり使いやすい。α33のインターフェイスが最高なわけではないが、「Fn」キーの機能だけでもNEXのソフトウェアアップデートでどうにか対応してもらえないものかと思った。
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