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パンチの利いた実力派? 本気モードの演歌歌手? 

コンセプトは微調教、Lilyでサクっと作ってみた

2010年08月25日 13時00分更新

文● サ骨

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これまでのVOCALOID2になかった声

 VOCALOIDシリーズは、読者のみなさんもよく知っていると思いますが、ヤマハが開発した音声合成技術を利用し、滑らかでリアルな歌声を表現できるソフトです。製品としては、すでに5~6年の歴史があるのですが、その間にさまざまなメーカーがパッケージを発売し、日本だけでなくイギリスやスウェーデンといった世界のメーカーが製品をリリースしています。

 VOCALOID2を有名にしたのは2007年に登場した『初音ミク』だと思いますが、ラインアップは国内外6社による約20製品になるということです。そのほとんどが、声優さんや歌手など、いわゆる声のプロのみなさん。彼らが実際に収録した音源がこれだけ揃ったというのはスゴイことです。

 Lilyの話に戻りましょう。声を出して最初に感じたのは、かなりパワーのある低音が魅力的だということです。“中の人の声をうまく再現する”というインターネット社の傾向どおり、m.o.v.eのyuriさんの声がうまく表現されていると思いました。

編集部から: 開発に当初から携わっていたm.o.v.eのプロデューサーの木村さんとラッパーのmotsuさんが、yuriさんの声の特性を活かすべくRECから調音までかなりこだわっていたと聞きます。

 まずは実際に作って見た楽曲を聞いてください。

 印象としては、VOCALOIDの日本語ライブラリーを使った第1弾のソフト『MEIKO』よりも印象が強いかもと感じました。

 64bitのWindows 7上では、(1世代目の)VOCALOIDがうまいこと動いてくれない俺みたいな人にとってはかなり魅力がある声です。個人的には、多少面食らった部分もありますが、いままでになかった声質として、役立つ機会は多いと思います。

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