キヤノンからコンパクトデジタルカメラ3機種と小型プリンター1機種が発表された。8月下旬～9月上旬に続々と発売される。
世界最薄の光学10倍ズームデジカメ「IXY 50S」
「IXY 50S」（ブラウン）。背面モニターは3型（23万ドット）
シルバーとピンクのカラーモデルもある
9月上旬発売の「IXY 50S」（予想実売価格4万円前後）は、従来の「IXY 30S」の上位機種に位置するモデルで、約22.3mmの薄型ボディに光学10倍ズームレンズを搭載する。
「屈曲沈胴プリズム退避鏡筒方式」の概念図
レンズ群の一部を横に配置して光軸を曲げる「屈曲方式」と、レンズ群を一直線に配置する「沈胴方式」を組み合わせた「屈曲沈胴プリズム退避鏡筒方式」により、10倍ズームレンズを搭載する機種では世界最薄を実現した。
IXY 30Sで搭載されていた「HS SYSTEM」（高感度センサーとDIGIC 4の組み合わせ）を採用。高感度と高画質を両立させている。撮像素子は30Sと同じ1/2.3型裏面照射型CMSセンサー、約1000万画素となる。
「手持ち夜景」の撮影サンプル
撮影モードでは、1回のシャッターで複数枚の画像を撮影し、合成処理を行なうことでノイズ低減と手ブレ補正をする「手持ち夜景」モードを搭載。「こだわりオート」モードよりも約4段、「ローライト」モードよりも約2段、暗い場所での撮影が可能だという。
また、1度に5枚の連続撮影を行なう「ベストセレクト連写」、秒間8.8枚の連写が可能な「ハイスピード連写」、フル画素で秒間約3.7枚の連写ができる「連続撮影」を搭載するなど、連写性能も高い。
「ジオラマ風」の撮影サンプル
そのほか、ジオラマ風の写真が撮れる「ジオラマ風」といった撮影モードも搭載する。
IXYでは初めてフルHDの動画撮影機能を搭載。撮影環境に合わせて21のシーンモードから最適なものを自動判別する「こだわりムービー」機能や、同社ビデオカメラで採用されているダイナミック手ブレ補正（IS）機能を搭載する。
最大240コマ／秒のハイスピード動画撮影も可能。320×240ドットの解像度で最大30秒の記録ができる。
