このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第108回

針を使わず紙をとじる、”関西風ネーミング”の「ハリナックス」

2010年07月22日 22時00分更新

文● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 「ハリナックス」の場合、綴じることができる枚数は、一般的な印刷用紙(PPC64g/m2)で同時に4枚までだ。しかしその代わり、シュレッダーなどで廃棄する際ホチキスの針を別途除去する必要はない。また赤ちゃんやペットのいる家庭では、針なしホチキスの出番は多いだろう。

綴じることができるのは、ごく一般的なコピー紙4枚まで

本来は粘着性のあるポストイットなどには向いていない

 針を使う従来のホチキスは滅多なことでクリーニングの必要性はないが、「ハリナックス」は、”穴あけパンチ”技術の応用なので、長い間使用すると、細かな紙の”抜きカス”が蓄積する。それらを除去するために本体の上部と下部の2箇所にスライド部分があり、時々は抜きカスの掃除が必要だ。

抜きカス掃除の際、アクリル製の”とじ位置確認窓”は開けることができる

底面にあるカバーも、抜きカス掃除用にスライドして取り外せる

 一般的な針を用いるホチキスに比較して、紙の固定強度は少し劣ることが多いが、ホチキスによるコーナーの一点留めの代わりに、直角位置関係で2ヵ所留めすることで十分カバーできる。

1ヵ所では固定が不安なときは、写真のように2ヵ所留めをする

 「ハリナックス」は、従来のホチキスが1人で全うしてきた”綴じるという作業”の全てを肩代わりするのではなく、ごく一般的なホチキスとハリナックスを併用して、分業体制による、ゆっくりとしたエコロジー世界の展開を進めて行く商品だろう。

 ハリナックス向きの書類は、PCやiPad、スマートフォンなどの画面上で閲覧すればいいものではない。あえて紙に印字出力し、時にはペンで追記/修正したりなど、移動中など短時間で理解しておきたい数頁以下の賞味期限付き情報ドキュメントだ。


今回の衝動買い

アイテム:コクヨS&T/針なしステープラー「ハリナックス」(ハンディタイプ)
価格:1155円


T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン