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音声データでTwitter更新/政党サイトは選挙期間中も更新続行

参院選のネット利用をチェックしてみた

2010年07月10日 09時00分更新

文● 村山剛史/ASCII.jp編集部

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“Twitter議員”として有名な藤末健三氏だが、選挙戦開始以降はつぶやきの代わりに音声ファイルのURLを投稿し続けている

 参議院議員選挙も終盤を迎え、各陣営とも“最後のお願い”に余念がないようだ。

 本来ならば今回の参院選は、インターネット利用解禁後初の国政選挙になるはずだった。しかし、首相交代に伴う混乱で公職選挙法の改正が見送りになった結果、従来通りの選挙戦となってしまったという経緯がある。

 折りしもTwitterやUSTREAM、ニコニコ生放送などを使って活動をアピールする政党・政治家が急増し、解禁への期待が高まっていた矢先の急転直下だったこともあり、失望の声も多かった。公示日前日には候補者などが一斉に“本日からしばらくTwitterが使えない”旨をつぶやいてネットサービスから離れていった。

 だが一方で、あくまでネット越しに自分の意見を届けるべく現行法の枠内で独自の“ネット選挙活動”を敢行する候補者もいる。


つぶやく代わりに音声データをアップ

選挙期間中はTwitterに音声データのURLを投稿するサービス「TweetMic」を使って、現在位置やちょっとした感想を数時間おきに10秒ほど述べる形式に移行

 Twitter議員として知られ、公職選挙法改正の推進役としても活動していた民主党候補の藤末健三氏は今回の選挙期間中、通常のつぶやきを自粛する代わりに、録音した音声データのURLのみを貼るという手法を試みている。

 その結果、藤末候補のTwitterページは短縮URLがひたすら並ぶという珍しい光景が広がっているが、これは公職選挙法で禁じるところの「文書図画の頒布」を避けるための処置。現法下ではTwitterでのつぶやきはもちろんブログなどの更新も規制の対象に含まれるため、次善の策として音声データの更新に落ち着いた。

 公示日前日の6月23日夜、「(前略)藤末健三、最後の文字ツイートでした!」とのつぶやきを境に、音声ファイルのURLのみを投稿する形式に移行、すでに90回ほどURLのみの投稿が続いている。

 このような音声データでの選挙活動は、2007年夏の参院選で神田敏晶候補が選挙期間中にポッドキャストを使用した例がある。この事例では公職選挙法違反とはされなかった。

2007年夏の参院選において、神田敏晶候補は渋谷からの生放送などポッドキャストを使っての音声データ更新を行なった

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