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HTML5 VideoでiPadがデジタルサイネージに! (3/6)

2010年07月06日 11時00分更新

文●古籏一浩

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iPadのSafariから映像を出力する

 前にも書いたように、VGAアダプターはiPadに表示されている画面をそのまま出力するわけではありません。Safariでも状況は同じで、現在表示しているWebページがVGAディスプレイに表示されるわけではありません。ページが表示されないのにSafariで動画を再生するのはおかしいのでは? と思うかもしれませんね。

 実はHTML5 Videoを使った動画をSafariで再生すると、自動的に動画部分のみがVGAアダプターを通じて外部ディスプレイに表示されます。VGAアダプターに出力されるのは再生中の動画だけで、文字や画像などの他の要素は出力されません。このため、動画を外部ディスプレイに表示したいときは、以下のようにHTML5のvideo要素を書くだけで済みます。逆にいえば、外部ディスプレイには表示したくない注意書きや説明などをページ内に書いても構いません。

 デジタルサイネージの場合、繰り返し再生するのが一般的ですので、video要素にはloopを指定しておきます。これで動画がエンドレスで繰り返し再生されます。

 ただし、iPadのSafariはvideo要素のautoplay属性に対応していないため、自動再生はできません。ユーザーが一度、iPad上で再生ボタンを押す必要があります。

iPad上の再生ボタンをタッチするとVGAディスプレイに映像が表示される

サンプル01[HTML]


<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
    <head>
        <meta charset="utf-8">
        <title>HTML5 Video + iPad + VGA Adapter</title>
    </head>
    <body>
        <h1>HTML5 Video + iPad + VGA Adapter</h1>
        <video id="myVideo"
            src="movie/sample.mov"
            width="1024"
            height="512"
            loop controls
            ></video>
        <p>同じ映像を繰り返し再生します。</p>
    </body>
</html>


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