デジタルサイネージ利用のポイント
最後に、iPad+VGAアダプターの組み合わせで動画を使ったデジタルサイネージを作成するポイントをまとめておきます。
■動画のファイルサイズに注意する
動画データは極力小さいファイルサイズにします。10MBを超えるとデータのダウンロードに時間がかかり、動画をスムーズに切り換えられません。5MB程度であれば快適にダウンロードして再生できます。QuickTime 7 Proを使ってiPad用の動画を書き出す場合には「インターネットストリーミング」のオプションにチェックを入れましょう。
■iPadの自動ロックを解除する
デジタルサイネージとして使用する場合は、以下のようにiPadに自動ロックがかからないように設定しておきます。自動ロックがかかるとVGA出力も止まってしまい、ディスプレイの表示が消えます(実際にはiPadの画面が先に消え、しばらくしてVGAディスプレイ側が消えます)。
■連続稼働時間と実用性
iPadにVGAアダプターを接続すると外部電源の供給ができなくなるため、内蔵バッテリーの稼働時間が実用上の課題になります。単純に動画をiPad+VGAアダプタで連続再生する場合、計算上は6時間程度は大丈夫なようです。iPad側の液晶の輝度を抑えたり音量を小さくしたりすれば、もう少し長時間使えるでしょう。電源を兼ねたVGAアダプターが登場すればデジタルサイネージとしての実用度も上がりますので、期待したいところです(サンプル03のように多少複雑な処理も正常に動作するとさらによいのですが)。
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アップルのサイトによると、VGAアダプターはiPadだけでなくiPhone 4でも使用できるとのことですので、今回のプログラムもiPhone 4で利用できるかもしれません。iPhone 4をお持ちの方は試してみてはどうでしょうか。
それでは、また次回。