CPU以外のパーツがベンチマーク結果に大きく影響
まずチェックしたのは、PCとしての総合的なパフォーマンス。ベンチマークソフトとしては「PCMark05」を利用している。
一目で分かるように、タイプMEと780 USFFのスコアの高さが目立つ結果となった。タイプMEはGPUとしてGeForce GT 220を搭載するグラフィックスカードを搭載していること、そして780 USFFはSSDをストレージとして搭載している点が影響している。
わずかな差で並んでいるのは、6005 ProとM90z、AT980Eの3台。それぞれCPUは異なっているが、このベンチマークでは大きな差にはつながっていない。CPUだけでパフォーマンスを判断するのではなく、周辺パーツも重要ということだろう。
プラットフォームの差がコストパフォーマンスに影響
続けてコストパフォーマンスを算出するため、各機種の販売価格をPCMark05の総合スコアで割っている。下記のグラフは、総合スコアあたりの単価を表したもの。なお、M90zに関しては一体型PCのため、23型ワイド液晶の市場平均価格である2万5000円を本体価格から差し引いて計算した。
全体的に、最新のCPUやチップセットを搭載している製品のコストパフォーマンスが高い結果となった。なかでも、AT980Eのコストパフォーマンスの高さが目立つ。
タイプMEは160GBのHDDを2台搭載するRAID1構成、780 USFFもストレージはSSDであることが本体価格を押し上げ、それがスコアを落とす結果になった。
なお、企業向けに限らず、デスクトップでは同じ筺体でも、スペックの異なるモデルが複数台用意されているのが通常である。またBTOで使用するパーツをカスタマイズしたり、キャンペーンなどの適用によって価格が前後することは多々ある。例えば、富士通のD530/AWはダイレクトシリーズとして、実際には7万8200円と半額に近い値付けで販売されている。今回はこういった要素を排除している。
今回のテストでは、各メーカーのラインアップの中から、製品の特徴を出し、性能・価格バランスでもよいと判断できるものを中心にセレクトしている。モデルや使用するパーツによってベンチ結果・性能単価が異なってくる点は十分ご注意いただきたい。
上に述べたようにCPU世代による大まかなコスト性能の違い、SSDは性能面が魅力だが、コスト性能面に限って言えば、まだまだHDDが有利であることなど、全体的な傾向を知るための指標として活用いただきたい。
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