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T教授の「戦略的衝動買い」 第102回

驚きのキモさ!! 謎の昆虫「HEX BUG nano」を先行捕獲

2010年06月10日 12時00分更新

文● T教授

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予測不能な動きが面白い!

 手のひらに数匹程度なら載ってしまうほどコンパクトな本体には、LR44のボタン電池1個で動作する超小型偏心モーターが含まれている。このモーターのバイブレーションパワーがすさまじく、仰向けにひっくり返っていても、この強力な振動とピラミッド型の背中を上手く操って、自力で跳ね上がり起き上がる。

 動作原理は特に新しいテクノロジーではなく、古くからあるモノだ。本体から生えた繊毛や、複数ある細いゴム足の「傾き」と「伸縮性」を利用して、上下振動のエネルギーを方向エネルギーに変えるという仕組みだ。

動作原理は以前、当コラムでもご紹介した「ブラシ・ロボット」とまったく同じだ

 お腹にあるスライドスイッチをオンにして振動させると、テーブルに置いた途端、元気に走りだす。平坦なテーブルなどの上では、最初は教科書通りに前方にスライド走向するが、路面の滑り具合や、自重や慣性、上下振動の影響で、予測不能の行動をとる。

 テーブルの上に数mm以下の塀で囲った土俵を作り、各自のHEX BUG nanoを持ち寄って「押し出しゲーム」をするというのも面白いだろう。多少趣味が悪いが、金魚鉢や、底面の大きなグラスに数匹入れて、暴れもがく様子を観賞するのも、リアリティがあって極めて気持ちが悪い。

腹部にある、スライドスイッチで電源が入り、偏心モーターにより振動を開始する


動き回るHEX BUG nano



 どう楽しむか、どう気持ち悪さを演出するかは、人それぞれだろう。しかし、この極めて怪しい昆虫もどきに惹かれる人の多くが、1匹ではなく、必ず複数匹手に入れたくなるというのが不思議なところだ。全カラーを揃えることのできる「本格的侵略開始日」の7月17日が待ち遠しい。

愛犬「ボビー」は果敢に咥えようとチャレンジするが、あまりの振動に少しビビリ気味


今回の衝動買い

アイテム:HEX BUG nano
価格:924円(先行限定発売、上野駅前「ヤマシロヤ」にて購入)


T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

 

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