国民生活センターは4月21日、インターネットの通信販売サイトなどで、家の風呂に入れるだけで「ラドン(ラジウム)温泉になる」とうたって販売されている商品で、温泉法の基準を大きく下回る商品が見受けられると発表した。
テストの対象銘柄は、鉱石タイプ5銘柄、セラミックボールタイプ3銘柄、それらの混合タイプ2銘柄。
風呂水のラドン濃度を調べたところ、全ての銘柄で温泉法の基準を大きく下回った。 また、風呂水のラジウム濃度を調べたところ、すべての銘柄で検出できないほど低く、温泉法の基準を大きく下回った。
外部被ばく線量は、1日1時間・1年間直近で使用した場合でも、すべての銘柄で一般公衆の1年間の線量限度には達しなかった。
同センターでは、これらの商品を販売している業界に、疾病の治療効果をうたった広告・表示も見受けられたため改善を要望。 行政へも、景品表示法上問題となるおそれがあるため、監視・指導の徹底を要望した。