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「リアルタイムウェブ時代の企業ブランディング」セミナーレポート

「なぜ日本人はTwitterに飛びつくのか?」有識者が語る

2010年04月01日 09時09分更新

文● 盛田諒/ASCII.jp編集部

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FacebookではなくTwitterが流行したのは「島の魔法」か

神田敏晶さんを司会に、ウェブマーケティング関係者の座談会が開かれた

 つづいて開かれたのは、ウェブマーケティング企業の担当者、いわばウェブのプロフェッショナルたちによる座談会。「企業はソーシャルメディアといかに関わるべきか」として、ブログマーケティングで知られるアジャイルメディアの徳力基彦さんや、林信行さんと共著で「アップルとグーグル」を出版した小川浩さんら5名が語りあった。

斉藤徹さん

 座談会の中盤で、ループスコミュニケーションズの斉藤徹さんが、タラ・ハントさんの著書「ツイッターノミクス」の中から、新しい用語「ウィッフィーの概念がどういうものかを紹介。これからのマーケティング担当者が知るべき「価値」の姿を語った。

 「ウィッフィーは『信頼を通貨であらわしたもの』。お金ではなく『貢献』を通じた信頼を通じて『モノ』をもらえる。トップセールスマンがそうだが、まずは人間関係を作り、そのあとに情報を渡す。今までもそれはあったが、クチコミ力が強化された。影響力を持つためにはお金が必要だったが、これからは『貢献』が必要な時代になる」

 その論を継ぐ形で、「Twitterにとってフォロワーの数は重要ではない」といった議論や、「むしろフォロワーの質であったり、大事なときに見てもらえているか」が必要だとする、ライブメディア時代のマーケティング概念がセミナー聴取者の感心を引いていた。

ウィッフィー : WIIFY、「What's in it for you?」(あなたにとって何の役に立てますか)の略。資本と国家による全体支配を前提とした資本主義社会の変形といわれる、貢献と自治体による個別自治を前提とした「新-贈与主義社会」の中心になるべき概念として注目を集めている

山崎秀夫さん

 座談会の中で、とりわけ異色な発言で目を引いたのが、野村総合研究所シニア研究員の山崎秀夫さんだ。山崎さんはTwitterの「弱点」として「Twitterは単独では生命力がない存在」のはずだと口をとがらせ、今の日本が置かれている状況を特殊なものだとした。

 「Twitterが生きるためには他の(ネットサービスの)力を借りる必要がある。その意味でグーグルバズはGmailなどと一体化させようとしている」

 この発言に対し、モデリストの神田さんは「日本に来てTwitterは『スーパーTwitterになった』」と反論。そこで使われているのが漢字を含む「日本語」で、1つの「RT」にしても伝わる意味の質が違うためとした。


 山崎さんは「ポイントは『島の魔法』。日本には保守的なmixiだけで、FacebookなどTwitterの『天敵』がいないため育ちやすかった」と論をくくった。


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