「夢が現実になったとしか言いようがない」
最後にはトークショーが開かれた。ここで語られた「空への情熱」も参加者の心を大きく揺さぶった。
ゲストは、SF作家の野尻抱介氏(関連記事)、「ポストペット」やOpenSky2.0で有名なメディアアーティストの八谷和彦氏、TBSアナウンサーで空好きとして知られる鈴木順氏が登場。
実は「空フェス!」の言い出しっぺは野尻抱介氏で、パンツを飛ばした動画から紆余曲折を経てこのイベントに至っている(詳細はこちらのページを参照)。そこに以前からの知人である八谷氏、鈴木氏が巻き込まれた格好だ。
しかし巻き込まれたと言っても、3人揃って大の空好き。このトークショーでも1時間以上に渡って、空を飛ぶことの難しさや楽しさ、空を飛び越えた宇宙への尽きない興味などがじっくり語られた。知る人ぞ知る「なつのロケット団」名刺が登場するなどのサプライズもあった。
特に感銘を与えていたのは、野尻氏の「夢が現実になったとしか言いようがない。一斉にパンツ型羽ばたき飛行機を飛ばしたあの瞬間、空気の密度が変わったように感じた」という言葉だ。
パンツ型羽ばたき飛行機ということでお遊びイベントと思っていた向きもあるかもしれない。しかしフタを空けてみれば、ゲストも運営団体も極めてマジメ、展示内容も極めて本格的という高度なイベントで大いに盛り上がった。
八谷氏が「自分も飛ばしていて、感動して泣きそうになった」と語るように、さまざまな人の空への情熱がここに凝縮されて、イベントに参加した人に不思議な感動を与えていた。日本の自作飛行機ファンにとって歴史に残る日となったのではないだろうか。
なお、この放送の模様はすべて、主催団体の「[NKH]ニコ生企画放送局」がインターネットで生放送していた。その録画データはニコニコ動画のch990にて視聴できる。
パンツ型羽ばたき飛行機を3名様にプレゼント
クエスチョナーズが発売している、パンツ型羽ばたき飛行機「空飛ぶパンツ」を抽選で3名様にプレゼント。 ※応募は締め切らせていただきました。