2月17日、東芝はサーバやストレージなどエンタープライズ用途向けの2.5インチHDDの新製品として、最大伝送速度が6Gbpsに倍増した「SAS(Serial Attached SCSI) 2.0」に対応する「MBF2600RC」と「MBF2450RC」、「MBF2300RC」を発表した。
3製品とも回転数は1万rpmで、ディスク容量はMBF2600RCが600GB、MBF2450RCが450GB、MBF2300RCが300GBとなる。MBF2600RCの600GBという容量は、エンタープライズ向け3.5インチHDD(1万rpm以上)の最大容量と並ぶサイズであり、エンタープライズ向け2.5インチHDD(同)の中では業界最大クラスだという。
3.5インチHDDと比べ、2.5インチHDDは小型かつ低消費電力で、発熱量も抑制される。加えて今回の新製品では、待機時にディスクの回転を下げるモードを搭載する。これにより、回転そのものを停止させずに維持することで、待機時からの復帰時間を短く保ちながら、さらなる低消費電力化を実現しているという。
オプションとして暗号化機能が用意されており、運用時のデータセキュリティの向上、HDD廃棄時の情報漏えいの防止などの効果が期待できる。
なお、本シリーズは2.5インチHDDではあるが、厚さが15.00mmとなっている。そのため、同じ2.5インチであっても、厚さ9.5mmや12.5mmが一般的なノートPCでの利用は難しい。
