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パラリンピックのクロスカントリースキー日本代表チームを応援する

現役女子大生が取り組む寄付の新しい形とは?

2010年02月05日 16時00分更新

文● 松本淳

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クロスカントリースキーに欠かせない
大量のワックスとメンテナンス

――クロスカントリースキー日本代表チームを取り上げたきっかけは?

米良 もともとSPYSEEに登録されていた荒井秀樹さん(障害者クロスカントリースキー日本代表監督)は、早稲田大学でスポーツ科学を研究されていました。私と同じく研究室同士のつながりがきっかけで、「すごく熱心に、かつ工夫して障害者アスリートの育成に取り組んでいる人がいる」ということを知り、ぜひチアスパで応援したい!と思ったんです。

 選手集めや指導はもちろん、選手の雇用の確保まで奔走され、その結果トリノ大会では金メダルを獲得するにいたっています。私は荒井監督とお会いして、その努力のエピソードをうかがったり、人柄に触れて、こんなに頑張っている人がいるなら私もますます頑張らなくては! と感じました。でも、きっとそんな荒井監督もその頑張るエネルギーは選手の頑張る姿から得ているのだと思うし、そういった頑張る姿の連鎖、そして応援したい気持ちの連鎖がチアスパやスパイシーの“つながり”の思想の核であると思います。

チアスパのサイトに荒井監督のインタビューも掲載されているので、詳しく活動内容を知りたい読者はそちらを参照してほしい

――このキャンペーンでは、チームにワックス購入費100万円を贈ることを目指しています。なぜワックスなんでしょうか? また、たとえばワックスのメーカーがスポンサーにつくといったことはあり得ないのですか?

米良 スキー競技に共通するのですが、競技当日の気温や雪質などのコンディションによって、使用するワックスの種類や器具への塗り方などもすべて変わってきます。ワックスの選択によって成績が秒単位で違ってくるため、「選手の命の次に大切」などと言われたりもします。実際13人のチームスタッフのうち5人の方がワックスを担当しているくらいなんです。

 本来はメーカーがスポンサーについてくれるのが理想的なのかもしれません。でもパラリンピック競技の場合、メディアへの露出も限定的ですから、なかなかそこまで踏み切れないといった面はあると思います。そこで、より直接的にチアスパの仕組みをつかって、その活動を支援できればと考えました。

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