このページの本文へ

40Gbps FWが500万円強で導入可能へ

白い超高速UTM「FortiGate-1240B/200B」の実力

2010年01月20日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

1月19日、フォーティネットジャパンはUTM(Unified Threat Management)アプライアンス「FortiGate-1240B」「FortiGate-200B」の2機種を発表した。最近、クライアントPCやデータベースのセキュリティ製品まで範囲を拡げてきたフォーティネットだが、主力製品ともいえるUTMもラインナップの強化でシェアの拡大を狙う。

40GbpsのFWを搭載する
FortiGate-1240B

 FortiGate-1240B/200Bは、同社のUTMの真骨頂ともいえるASICによる高速化を追求したミッドレンジモデルで、既存のFortiGate-320B/620Bを補完する位置づけとなる。両者とも最新のFortiOS 4.0 MR1を搭載し、ファイアウォール、アンチウイルス、VPN、IPS、Webフィルタリング、アンチスパム、アプリケーション可視化、WAN高速化など多彩な機能を単一のハードウェアで実現する。また、両製品とも筐体が今までの黒をベースにしたものから、白をベースにした配色に変更されたのも大きい。

ミッドレンジUTMシリーズでの新製品の位置づけ

 新たにラインナップに追加されたFortiGate-1240Bはミッドレンジ製品群のハイエンドモデルにあたり、ファイアウォールスループットで40Gbps、VPNスループットで16Gbps、アンチウイルススループットでも900Mbpsを誇る。

40GbpsのFWスループットを誇るFortiGate1240Bは実機も披露された

 こうした驚異的な性能は、コンテンツ精査とネットワーク処理を専門に行なう自社開発のASICの力が大きい。また、40のギガビットポートを搭載するという高いポート密度も、FortiGate-1240Bの大きな売りとなっている。その他、業界標準規格のAMC(Advanced Mezzanine Card)のほか、独自のFSM (Fortinet Storage Module)という拡張ベイを6つ搭載。ログ収集やWAN高速化のキャッシュに用いるSSDのモジュールを追加できる。価格はハードウェアと初年度メーカー保守を合わせ524万3000円。

フォーティネットジャパン株式会社 シニアマーケティングディレクター 西澤伸樹氏

 発表会で新製品の位置づけを説明したフォーティネットジャパン株式会社 シニアマーケティングディレクター 西澤伸樹氏は「40ポートを標準搭載したUTMが、約500万円で購入できるのは、非常にお買い得。ポート密度が高いので、ネットワークセグメントが細かく切れる。ギガビットのネットワークでも、性能を落としません」と、FortiGate-124OBのメリットをこう語った。多ポートの搭載により、DMZを複数作ったり、LANでの脅威検知にも役立つという。

 FortiGate-1240Bの用途としては、データセンターでのファイアウォール統合、コアファイアウォールのリプレース、IPsec VPNの全国展開、ディレクトリサービスと連携した統合セキュリティログ管理システムなどが挙げられる。

 そして特に大きな引き合いがあるのが、データセンターのVSS(Virtual Security Service)の利用で、仮想化サーバーに対してのセキュリティをサービスとして提供する需要。単一の筐体にポリシーの異なる複数の仮想UTMを構成できるFortiGateと、ログ管理を専門で行なうアプライアンス「FortiAnalyzer」の2機種を組み合わせることで、コストパフォーマンスの高いSMB向けのサービスを構築できるという。

100万円を切る価格で
5Gbps FWが導入可能へ

 一方のFortiGate-200Bはミッドレンジ製品群のエントリモデルで、5Gbpsのファイアウォールスループット、2.5GbpsのVPNスループット、95Mbpsのアンチウイルススループットを実現する。

5GbpsのFWスループットを誇る「FortiGate-200B」

 こちらも2世代前ながら、ネットワーク用ASICが追加されているため、高いパフォーマンスが実現されている。FortiGate-1240Bと同じくポート密度も高めており、1U筐体に16ポートを搭載。価格も、初年度メーカー保守料金を含めて87万3000円と、100万円を切る価格で提供する。

 スペックは違えど、両製品とも強化ポイントはパフォーマンスの高さになる。従来機種のFortiGate-200Aは150Mbpsだったが、FortiGate-200Bでは約33倍の5Gbpsへ。また、同クラスのFortiGate-1000Aは2Gbpsだったが、FortiGate-1240Bは20倍の40Gbpsにまで高速化されている。ここまでパフォーマンスを重視する理由は、やはり顧客のデマンドがあるという。「顧客からはファイアウォールをもっと速くしてくれといわれ続けている」(西澤氏)とのことだ。創業以来、同社が売りにしてきたパフォーマンスの高さは未だに健在のようだ。

カテゴリートップへ

ピックアップ