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T教授の「戦略的衝動買い」 第83回

海外でも衝動買い!! 「レレレのレ〜」なお掃除ロボ

2010年01月14日 16時00分更新

文● T教授

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モーターのバイブレーションで動く!

 BRUSH ROBOTは、お風呂やキッチンシンクなどを洗う、ごく普通のブラシを足の代わりに移動機構として使っている。そして偏心ローター付きモーターのバイブレーションで駆動するという、極めてシンプルなロボットだ。

BRUSH ROBOT

偏心ローターの取り付けられたモーター、こいつが高速回転することで、バイブレーション・エネルギーを発生させる

 偏心ローター付きモーターが、乾電池のエネルギーで高速回転すると、ピッチの速い上下振動が発生する。その上下振動は、モーターの直下にあるごく普通のブラシに伝わって、ブラシも上下運動を繰り返す。

 振動によりいったん床から持ち上がったブラシの先端は、ニュートンの法則で再度床に着地して、今度は自重で柔軟なブラシを湾曲させてしまう。曲がったブラシの一本一本は、今度は元の形に戻ろうとして床面を弾き飛ばし、そのエネルギーがロボット全体をある方向に押し出そうとする。この動作の繰り返しが、ロボットの推進力となり、ブラシ・ロボットは、机や床の上を滑るように動き回るのだ。

 進行方向は、赤い筆のようなサブブラシで調節できる。このサブブラシを上下させると、木の取っ手が付いた大きなブラシの接地角度や接地面積が変わるという仕組みだ。サブブラシを進行方向に対して左右に角度を付ければ、回転や曲線駆動を実現できる。さらにサブブラジの毛のある方を接地させることで、予想もつかないランダムな動きをさせることも可能だ。

BRUSH ROBOT

背後から見たBRUSH ROBOT。サブブラシを上下することで、前方にある大きなブラシの接地角度や面積を変えることが可能だ

BRUSH ROBOT

サブブラシの角度を変えると、直進以外の方向に進む

BRUSH ROBOT

サブブラシを上下逆にすることで、ランダムな動きも実現可能だ

 BRUSH ROBOTはわずか2500円の投資で、組み立て過程を遊んだうえ、子供や彼女でも理解できる簡単な動作原理を話して楽しめるというお得な商品だ。

BRUSH ROBOT

筆者はときどき、机を磨かせている

BRUSH ROBOT

デスクトップの可愛いインテリアとしても使える


今回の衝動買い

アイテム:BRUSH ROBOT
価格:約2500円(マカオ・ベネチアンホテル ショッピングアーケードにて購入)


T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

 

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