iPhoneからつなげるNAS「LinkStation LS-XHL」を試す
2009年12月29日 18時00分更新
13インチMacBook Proといえば、均整なアルミのボディーに、デジタルライフを楽しむための機能をギュっと詰め込んだプロダクト。国内でも人気が高くて、「初めてのMac」として選ぶ人も多いです(Apple Storeで見る)。
本連載「目指せ快適! MacBook Pro長期レビュー」では、本体の見所や併せて使うと便利な周辺機器、覚えておくと便利なソフトの設定方法など、MacBook Proをより楽しく使うための情報を提供していきます(連載の目次)。
12月といえば、そう、ボーナスの時期。今年は少なかった? そうお嘆きなさるな、世にはボーナスとはまったく無縁の存在もいるのだから。私のように……。
というわけで(!?)、今回はゲストにバッファローのNAS(Network Attached Storage)「LinkStation LS-XH1.0TL」を招いて、MacBook Proで使う意義を考えてみたい。
Time Capsuleのコンセプトには同意、しかし……
MacBook Proは、家中どこでも気軽に持ち運べるというのがメリットだ。その特性を損なわないように大容量外部ストレージを探していくと、おのずとNASにたどり着く。
データ転送速度が速いFireWire 800やUSB 2.0という選択肢もあるが、NASなら無線LANでつなげるモデルもあるので、家のどこにいても必要なデータにアクセスできる。その便利さは何にも代え難い。この点については、「Time Capsule」という斬新なデバイスを世に問うたアップルも同じ考えに違いない。
しかし、Time Capsuleはいくつかの点で「惜しい」。IEEE 802.11nに対応する無線LANステーションとしての機能、Macに合わせた筐体デザイン、最大2TBという容量とUSB 2.0による拡張性はいいのだが、やはりコンセプトは(Windowsでも使える)Macの補助装置。映像や音声を配信する機能はないし、デジタル家電とも連携できない。
そこでプラスαなデバイスはないものかと物色したところ、目に止まったのがバッファロー製NAS「LinkStation LS-XHL」シリーズだ。
機能面は、iTunes対応の音楽共有(DAAPサーバ)に加えて、外部ネットワークから自宅のNASへアクセスできるウェブアクセス、内蔵のDLNAサーバーによる薄型テレビ東芝REGZAシリーズとの連携といった具合に充実している。さらに、1TBモデルの実売価は、同じ容量のTime Capsuleを下回る。
無線LANが付いていないのは残念だが、そこは手持ちの無線LANルーターにつないで使えばいい話。これは試すしかない!
セットアップはカンタン至極
今回利用した「LS-XH1.0TL」は、1TBのSATA HDDを搭載。1000BASE-T(Gigabit Ethernet)に対応しており、最大で毎秒66MBというデータ転送速度を実現したのがウリだ。これは毎秒40MB程度が一般的なUSB 2.0接続を上回る。ハブなどの集線装置もGigabit対応であるならば、そのメリットを享受できるはず。
セットアップはとてもカンタンだ。付属のCD-ROMをマウントし、アプリケーション「LinkNavigator」を起動して、画面の指示通りに作業を進めればOK。配線も図示してくれるので、ノート型MacのAirMacをオフにしたまま作業に着手するような粗忽者(私です)でない限り、きちんとLinkStationが検出されるだろう。
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