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メールをデータベース化して高速検索を実現

数万のメールから一瞬で目的の1通が見つかる! Sylpheed Pro

2009年11月30日 06時00分更新

文● 宇野貴教

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 朝出社して最初に行なうのは受信メールのチェックだろう。特に月曜日は休み明けということもあり、未読メールの山に辟易するという読者も多いはず。そんな大量のメールの中から1通だけ、目的のメールを探し出すというのは苦痛以外の何ものでもない。

Sylpheed Proの画面

Sylpheed Proの画面。メールソフトとしては標準的な3ペイン方式の構成。メニュー直下に「受信」や「返信」といったよく使う機能がボタンで用意されている

 SRA OSS日本支社の「Sylpheed Pro」は、キーボード操作によるスムーズな操作性と軽快な処理速度に加えて、高速な全文検索機能を搭載するメールクライアントソフト。数万通の中から特定のメールを検索しても1秒程度で済むという。オープンソースのメールソフト「Sylpheed」に、高速全文検索機能をアドオンとして付加した製品だ。Office文書やPDFファイルといった添付ファイルも検索可能で、大量のメールから目的の1通を絞り出すという用途に適している。


メールソフト部分のみならフリーで使える!
全文検索はプラグインで提供

 Sylpheed ProはSRA OSSのWebサイトからダウンロード提供されており、14日間の試用が可能だ。全文検索機能はメールソフト本体(Sylpheed)へのプラグイン機能として搭載されており、14日間を超えて全文検索機能を利用するにはライセンスの購入(3150円)が必要になる。14日間あれば相当数のメールを受信しているはずなので、高速全文検索機能も存分に試せることだろう。

シンプルな3ペイン方式のSylpheed
他メールソフトからの移行もスムーズ

付属テキストエディター

メールの作成や返信は、付属のシンプルなテキストエディターで行なう。また、任意の外部アプリケーションをエディターとして利用可能だ

メールデータのインポート

メールデータのインポートは、多くのメールソフトで広く使われているUNIX mbox形式のほか、eml形式も取り込める

 メールソフト部分のSylpheedは、左にアカウントとその格納フォルダーのツリー表示、右上にメールの件名の一覧表示、右下にメール内容のプレビューという、スタンダードな3ペイン方式を採用する。

 受信メールは1メール1ファイルのMH方式で管理される。この方式はメール格納フォルダーのファイル数が大量になるため、圧縮ファイルなどで固めないと全メールのバックアップに時間がかかるが、必要なメールのみを選んでバックアップしたり、メールボックスのコンパクト化などを適時行なう必要がない。また、HDDのトラブルなどでメールデータを一気に失う危険性も低くなるなどのメリットがある。

 他のメールソフトからSylpheedへ乗り換えるには、メールのインポート作業が必要だが、UNIX mbox形式、eml形式、MH形式の各メールデータファイルをインポートできる。ThunderbirdやBecky!など、著名なメールソフトはUNIX mbox形式へのエクスポート(ファイル出力)機能を持つため、移行に関する心配はない(別途変換ソフトが必要だが、Outlook Expressにも対応)。ちなみに、Sylpheedのエクスポート機能もインポート時と同様の形式をサポートしている。

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