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10万件のメールを1秒で検索!? SRA OSS「Sylpheed Pro」

PostgreSQLで高速検索を実現したメールクライアント

2009年07月09日 12時00分更新

文● 企画報道編集部

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 今や仕事の連絡はメールを抜きには成立しない。数十から数百件のメールを送受信している読者も少なくないだろう。溜まっていく一方のメールの中から、目的の1通を探し出すのはかなり大変な作業だ。メールクライアントに検索機能は付いているものの、検索結果の表示まで長いこと待たされて、あげくに関係ない古いメールばかりヒットして……ということも多々ある。

Sylpheed Proのメイン画面

Sylpheed Proのメイン画面(Sylpheedも同一)。3ペインの一般的なメールクライアントソフトだ

 オープンソースのメールクライアント「Sylpheed」を無償提供しているSRA OSSは9日、高速検索機能を追加した「Sylpheed Pro」の販売を開始した。検索機能のみアドオン形式で追加したもので、既存のSylpheedユーザーは再インストールすることなく検索機能のみ追加できる。価格は3150円。

 この検索機能は、同社が販売等を手がけるオープンソースデータベース「PostgreSQL」の技術を利用して、高速にインデックスを生成することで、約10万件のメールを1秒で検索可能という(同社調べ)。インデックス生成は手動で実行するほか、受信時に自動生成することも可能。

Sylpheed Proの検索画面

Sylpheed Proの検索画面。検索キーワードは半角スペースで区切って複数指定が可能

 検索対象は差出人、タイトル(件名)、本文などのほか、添付ファイルのWord/Excel/PowerPoint、PDF、ZIP/tar/gzなどの圧縮ファイル(LZHは未対応)も含まれる。複数の要素を組み合わせることで、絞り込み検索も可能だ。

 なお、販売形式はオンラインのみで、インストール後14日間は試用期間として全機能が利用可能。その間に指定のサイトからライセンス購入すれば継続して利用でき、ライセンス購入しなかった場合は通常のSylpheed(高速検索アドオンのみ利用不可)としてメールクライアントの機能が利用できる(Sylpheedにも通常の検索機能は含まれる)。

 ライセンス形態は1ユーザー1ライセンスで、会社と自宅、サブマシンなど1ユーザーが複数台のPCを使い分けている場合でも1ライセンスで利用可能となっている。

 仕事の始まりは未読メールのチェックと、その日の作業に必要な資料の収集から、という方は、メールの検索待ちに少なからず時間を割いているはず。そんな無駄な時間をSylpheed Proで短縮できるかもしれない。


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