13インチMacBook Proといえば、均整なアルミのボディーに、デジタルライフを楽しむための機能をギュっと詰め込んだプロダクト。国内でも人気が高くて、「初めてのMac」として選ぶ人も多いです(Apple Storeで見る)。
本連載「目指せ快適! MacBook Pro長期レビュー」では、本体の見所や合わせて使うと便利な周辺機器、覚えておくと便利なソフトの設定方法など、MacBook Proをより楽しく使うための情報を提供していきます(第1回はこちら)。
今回は「デュアルディスプレー環境」をテーマとして取りあげる。13インチのグレア液晶は1人の作業には十分としても、会議の参加者に見せるためにプロジェクターに出力したい、Spacesの仮想空間ではなく物理的に広いデスクトップで作業したい、というニーズもあるはず。
MacBook Proの場合、外部ディスプレーへ出力するとなると、本体左側面にあるMini DisplayPort出力を使うのが定番だが、現状、Mini DisplayPort入力を備えたディスプレーはほとんど存在しない。一般的なディスプレーにつなぐときには、例えばDVIだったら「Apple Mini DisplayPort-DVIアダプタ」といったように、別売のアダプターが必要になる(Apple Storeで見る)。何か別の手段はないものか……。
そこで今回、調達したのがUSBディスプレーアダプター「REX-USBDVI2」(Amazon.co.jpで見る)だ。
REX-USBDVI2は、画面をUSB 2.0端子経由で出力するため描画パフォーマンスはそれなりだが、解像度が最大1920×1080(アスペクト比16:9の場合、16:10のワイドモニタでは1920×1200)で、DVIによるデジタル出力にも対応するのが特徴だ。Mini DisplayPortが物理的に1台のディスプレーしかつなげないのに比べて、REX-USBDVI2では最大4台まで出力できる(Macの場合)。
Windowsにも対応しているので、Boot Campを使ってWindowsでブートしているときも使えるのはメリットだろう。USB 2.0端子さえあれば、WindowsとMacどちらのマシンでも利用できるので、活用範囲が広い。
むしろ、MacBook Proのようなもともと外部出力が可能なマシンではなく、外部出力端子を持たないうえにグラフィックカードを増設できないノートPCに最適なデバイスといえる。
REX-USBDVI2をUSB 2.0端子に接続して、いざテストを開始……しようとしたところ、ドライバーの問題が浮上。日本国内の販売元であるラトックシステムは、Snow Leopardをサポートする計画自体は表明しているものの、10月末現在Snow Leopard用のドライバーは公開していないのだ。製品に付属のドライバーはインストールに失敗するため、そのままでは利用できないことになる。
しかし、製造元であるディスプレーリンクのサイトを調べてみたところ、Snow Leopard用ドライバー(β版)を試験公開していた。ここでは10月19日公開の最新バージョン(1.5β6)を使用したが、これは32bitバイナリのみであり、64bitバイナリは含まれない。後述する描画パフォーマンスは、32bitバイナリの、しかもβ版であることを念押ししておく。
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