Netbookがカーナビに変身!
ASCII.jpで何度も取り上げている通り、Netbookは非常に利便性が高いPCだ。痛車イベントやSUPER GT、ラリーなど、編集部の中でも出張が多い筆者も、出張に持って行こうとすぐに購入した。しかし、取材の都合上、出張先で画像や動画編集をしなければいけないのだが、各種編集ツールを動かすにはNetbookはスペック的に若干厳しく、結局1度出張に持って行ったきり、タンスの肥やしとなっていた。
もう買ったことすら忘れていたNetbookだったが、このたびインクリメントPからPCにインストールして使うカーナビ「MapFan Navii」が発売されたことを聞き、ちょうど新城ラリー(関連記事)への出張時期が重なったこともあり、さっそくゲットして使ってみた。
この記事では、そんなパソコン用カーナビソフトの実力をレビューしてみたい。果たして使えるのか!?
周辺機器をセットアップ
カーナビと言っても、GPSユニットは別売りなので、別途用意する必要がある。なので、正式に対応している「Bluetooth GPS 20C」(発売元:アイ・ビー・エス・ジャパン)を貸り、「MapFan Navii」をインストール後、さっそく測位してみた。だが、あいにく会社の周りは高層ビルが多いせいか、なかなか測位してくれない。しょうがないので新宿中央公園まで行き、NetbookとGPS片手にうろうろしていたら、15分後くらいにようやく測位完了。MapFan Naviiとも連動し、これでカーナビとして利用可能になった。
会社の周りを歩いてみたが、しっかりと機能している。スクロールもそんなにカクカクしないので、見づらいということはない。それよりなにより、ポータブルナビより大きなディスプレーは魅力的だ。より大きな地図が見られるし、1画面内の情報量も豊富、ボタンなども大きいので操作もしやすい。
これは期待できるかも、とテストを終了させた。
コ・ドライバーが付きました
さて、ついに新城ラリー出張の朝が来た。今回は会場までレンタカーで行くので、特に新城市に着いてからがナビの出番と言える(都内はある程度道がわかるので)。ということで、まずはNetbookをセット。う~ん、NetbookはPNDよりディスプレーが大きいけど、ダッシュボードに付けられないのが難点だ。
では、ラリーのコ・ドライバーのごとく、助手席に鎮座してもらおうではないか。助手席からナビゲーションの声が聞こえてくると、まるで自分がラリードライバーになったかのようだ。ラリーの取材だけにテンションがあがる。
しかもナビの声は女性! 隣にカワイイ子が乗っていると妄想しながらドライブすれば、新城までの4時間の道のりも苦ではない。愛だの夢だの偶像だのが世間は賑わっているようだが、さすがに彼女たちと言えども道案内をしてはくれまい。決してラブプラスが買えなくて悔しいワケではないのだ。もう一度言うが、断じて悔しくなんかないのである! ムキー!(ハンカチを噛みながら)
……。話を戻そう。助手席にNetbookを置いたら、GPSを測位させる。やっぱり最初の測位だけは時間がかかるようだ。測位できたのを確認したらクルマを出発させる。と、ここで問題発生。助手席に乗せたはいいが、強くブレーキをかけすぎてそのまま足下に落ちてしまった。かといってシートベルトをしてあげるワケにもいかないし、ここは丁寧な運転を心がけねばいけない。そう、コップの水をこぼさずに豆腐の配達をするかのようなテクニックが必要とされるのだ。逆に考えれば、急加速、急ブレーキ、急ハンドルなどの危険かつ燃費に悪い運転をしなくなるのだから、そのまま安全運転に繋がるし、省燃費運転にもなるので環境にも財布にも優しいエコドライブをマスターできると言えよう。
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