昨年、インテルが発表した「ネットブック」という低価格・省電力のノートPCが広く受け入れられたのは読者諸兄もご存じのとおり。このネットブックの普及により、性能がやや劣っても低価格・低消費電力なノートのマーケットが存在することが明らかになった。
そこで、英ARM社が打ち立てたコンセプトがスマートブックである。インテルのAtomの代わりに、ARMのARM 11とかCortex-A8といったCPUを使ったノートを作ろうというものだ。
Chrome OSの本命デバイス
ARM 11は、条件次第ではあるがインテルのAtom以下の消費電力と同等の性能、より小さなパッケージサイズを実現できるプロセッサである。携帯電話の市場では、全世界の8割以上のマーケットを占めているという統計もある。
携帯電話に収まるくらいだから、ノートPCに収めるのは非常に簡単で、サイズや重量をさらに減らすことも可能だ。しかも携帯電話機能の統合も容易である。
ノートPCの操作性に携帯電話の軽さと接続性を組み合わせれば、より使いやすくなるだろうという目論見だ。
グーグルのChrome OSのターゲットが、まさしくこのスマートブックである。
