この秋はメディアアートの秋なのである
今日も暇さえあればニコニコ動画やYouTubeを眺めては、好きそうなサムネイルをクリック、クリックまたクリック。そうしてただ受動的に作品に没入しているだけでは、テレビを「ながら見」しているのと同じこと。まるでカンナをかけるように日々が削りとられていく感覚を覚えるのは筆者だけではないはずだ。
いつどこで誰から生まれたかに関わらず、自分の人生はたった一度きりのもの。そこにステージがあるのなら、踊らないなんて手はないんじゃなかろうか。ここはひとつ芽生えた創作意欲を身近なステージである動画サイトにぶつけてみようではないか。
そう決意したのはいいものの、こちとらせいぜいモノ書きしか出来ないただのシロート。DTMなんてシーケンサーを見ただけでめまいがするし、まして映像編集なんて、とてもじゃないがついていけない。気づけば「MikuMikuDance」を使った3DアニメのPV動画の関連リンクをたどっている自分がいることにふたたび絶望する。
そんなとき、「frimo 3」や「CrazyTalk」シリーズを作っているAH-Softwareから「iClone 3 PRO」なるソフトの日本語版が発売されたと聞いた。なんでも、キャラクターに特化した3DPVを作るアメリカ発のソフトらしい。
検索の結果たどりついた、英語版「iClone 2」の公式デモをYouTubeで発見し、軽く腰が抜けそうになった。もはや説明なんて意味がないので、とにかく再生してみてほしい。
ともかくもこの自由度に驚き、自分のようなシロウトでも何かが作れるのだろうかとカチカチいじり、とりあえず手始めに「美少女CGを踊らせてみた」動画を作ってみることにした(というか最初はそれくらいしか発想出来なかった)。
この記事をきっかけに、ニコ動やYouTubeを舞台に自分を思い切りぶつけてみたいという、読者の創作魂に火がつけられたら幸いだ。