※この記事は「古籏一浩のJavaScriptラボ」の第10回です。過去の記事も合わせてご覧ください。

iPhoneとAndroidで動くJavaScriptアプリを作ろう(写真はイメージです)
iPhone 3G向けのJavaScriptをAndroidでも動かそう
iPhone 3Gの発売から約1年。今年7月、噂のグーグル携帯ことAndroid携帯(HT-03A)がNTTドコモから発売されました(関連記事)。6月に開催されたGoogle Developer Day 2009で同端末が先行配布されたこともあり、すでに使い込んでいる開発者の方も多いでしょう。
Androidのアプリケーションといえば、Android専用のネイティブアプリに目が行きがちですが、当然Webブラウザー上で動くWebアプリケーションも使えます。AndroidにはWebアプリのオフライン利用を実現するブラウザープラグイン「Gears」(旧名Google Gears)が標準で搭載されており、ローカル環境だけでも簡単なアプリを動かせます。
今回のJavaScriptラボでは、本連載の第1回、第2回で作成したiPhone 3G向けのJavaScriptのプログラムをAndroid携帯向けに移植してみます。移植するのは、GPSから現在の位置情報を取得し、ブラウザーのローカルデータベースに記録するGPSレコーダーです。Android携帯もiPhone 3G同様にGPS機能を搭載しており、Webブラウザーで位置情報を取得できます。Android携帯専用のネイティブアプリを作らずとも、Webブラウザーさえあれば位置情報を簡単に扱えるのです。
この記事ではiPhone 3GとAndroid携帯の違い、移植方法に絞って解説します。GPSデータの記録やローカルデータベースへ保存する基本的な方法については、連載の第1回、第2回で解説していますのでそちらを参照してください。