ユーザー数1500名規模の企業がWindows 7を導入すると、クライアントPCのコスト削減効果は3年間で約2300万円、コスト削減率は65%に上る――IT関連の調査・コンサルティングを行なうITRがこんな数字を発表した。
この試算は、以下のような実情を踏まえた要素を判断して算出したもの。
- 現状企業がWindows VistaではなくWindows XPを使い続けていること
- Windows 7が予定通り2009年中に発売された場合、その次のバージョンの出荷は2012年になると予想されること
- その次期バージョンのOSではカーネルが新しい物に変わる可能性が高く、(Windows XPを使い続けた場合)ソフトウェアの互換性維持が難しくなり、むしろコスト高になること
前述の金額は、Windows 7で提供される新機能や強化されたセキュリティー機能(DirectAccess、UAC、BitLocker To Go、AppLockerなど)を、Windows XPで同等機能にする場合に必要なコスト差だ。
Windows 7へのOS更新に関わるコストを含めて試算した場合でも、3年間で7%のコスト削減になるという。なお、詳細については同社が無償提供する資料(ホワイトペーパー)“ITR White Paper「Windows 7の新機能によるコスト削減効果 調査レポート」”を参照されたい。