System Center Server Management Suite Datacenterなら仮想化インスタンス数が無制限
System Centerに大規模仮想化向けライセンス登場
2009年07月02日 06時00分更新
マイクロソフトは7月1日、Windows Server 2008 Datacenterを採用した大規模データセンタや企業システムを対象に、システム運用管理製品群「System Center Server Management Suite Datacenter(SMSD)」の提供を7月中に開始すると発表した。
「System Center」は、マイクロソフトのシステム管理製品のブランド名。OSとアプリケーションのイベントとパフォーマンスモニタを行なう「Operations Manager」、サーバ仮想化環境を管理する「Virtual Machine Manager」OSやアプリケーションの展開と構成管理の「Configuration Manager」、ファイルやアプリケーションのバックアップと回復を行なう「Data Protection Manager」など複数の製品で構成される。
System Center Server Management Suiteは、上記の4製品のライセンスをセットにした商品で、2007年12月に「System Center Server Management Suite Enterprise(SMSE)」が発売されている。今回発表のSMSDも、セットとなる管理製品の種類などはSMSEと同様となる。違うのは、対象とするWindows Serverのエディションと仮想化環境での利用条件、そして課金方法だ。
SMSEが対象とするWindows Server 2008 Enterpriseは、本OSをインストールした物理サーバ上で、4つまでのWindows Serverの仮想サーバを同時実行できる。SMSEもこれに併せて、仮想マシンで実行する権利数(仮想化インスタンス数)が4つとなっている。課金方法も、Windows Server 2008 Enterpriseと同様に物理サーバ単位での課金だ。
これに対しSMSDでは、Windows Server 2008 Datacenterが1台の物理サーバ上で無制限にWindows Serverの仮想マシンを実行できることに併せ、仮想化インスタンス数が無制限となる。課金方法もWindows Server 2008 Datacenterと同様で、プロセッサ単位での課金となる(最低2CPUのライセンスが必要)。
SMSDの参考価格は、Selectライセンス レベルAでソフトウェアアシュアランス1年分を含む場合で、15万2000円(2CPU分)。これは、含まれる4製品を個別に購入した場合の約半額という。なお、SMSEの値下げも今回発表されており、Selectライセンス レベルAでソフトウェアアシュアランス1年分を含む場合で、新しい参考価格は12万1500円となる。
