ここ最近のGoogle新機能
一通りWeb上の変化を語った後、Mayer氏はここ最近のGoogleの動きを1つ1つ紹介した。最初はGoogle Sujestだ。2週間前から始まった機能だが、Googleの検索窓に単語を入力した段階でURLや検索候補をプルダウンしてしまうというもの。URLが直接出てくるのは便利だし、多少のスペルミスも許してくれる機能であることもうれしい。
次はVoice Serch。フリーダイヤルを使って集めた膨大なサンプルを元に、機能を実現したという。さらに、いわゆるローカル検索も実装した。Finding results near youとして紹介された機能は、ユーザーが「ラーメン」と検索すると付近のラーメン店を表示してくれるというもの。ケータイであれば基地局情報などが(最近はGPSも)あるが、PCであってもIPで町のレベルまでは分かるから、そうした情報を元に検索結果を混ぜてみたという。
翻訳にも力を入れている。世界40語、全組み合わせの翻訳に対応してしまおうというもので、40×40だから、1600もの組み合わせで翻訳ができてしまう。「オンラインにコンテンツがあるものに、言語の壁を意識させないでアクセスしてもらうにはどうしたらいいのか?」という課題を解決するのだという。
上記した翻訳機能は、言葉を介した情報のやりとりを促進するものだが、言葉を極力介さない検索方法も提示された。画像検索では、関連しそうな絵柄の画像を次々と表示してくれることで、目的の画像にたどり着ける可能性を上げてくれる。
オバマ大統領もご愛用なのが、Moderatorだ。これはもともとGoogleの内部向けツールで、プレゼンテーションを観ている最中に質問事項を入力し、その質問事項に投票がなされるというもの。何万人規模の参加者がプレゼンテータと直接つながっており、且つレベルの低いと思われる質問で時間を取られることもない。
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「ユーザーの好奇心はまだまだ伸びる。無限だ。Webが複雑になり、要求も高いものになってくる。ツールとしての検索も、いいものを作らないといけない。検索という課題は終わりのないもの。これからも、いろいろなツールやサービスを提供していく」。Mayer氏は、そう言って発表を締めくくった。