当連載ではこれまでに、バックナンバーに名を連ねる管理人さんを含めて約150人の方々にオファーを送ってきた。中には、残念ながらお断りをいただいた方や返信をいただけなかった方、物理的な「距離」の関係で取材を保留させていただいた方がいる。
その「物理的な距離の関係で取材を保留させていただいてる方」の一人である「ホームページを作る人のネタ帳」管理人・Yamada氏が、5月30日、同サイトにて非常に興味深い記事を掲載していた。
「地方のブロガーというコンプレックスを打開する方法を模索」という記事で、昨年筆者が取材を申し入れた際の経緯が触れられている。当時筆者は、メールのやりとりでYamada氏が旭川市在住と知り、予算的に東京から赴くことができないため、保留としつつも事実上取材を断念した。
1ヵ月で42~43万PVを稼ぐ人気ブログの管理人でありながら、同様の理由で別媒体からの依頼もすべて白紙になったという。Yamada氏は記事の中で「web屋としてクライアントに対して、地方だからとかは一切関係ないという事をお話してきました。しかし、次の一手というのが見つからない」と、都心在住者には分からない悩みを吐露している。
そこで連載50回を迎えた今回、初となるビデオチャットでの取材にチャレンジすることにした。これまですべて立ち会いでの取材を貫いてきたが、それがかなわない場合の次善策としてビデオチャットが実用できるかという実験的な試みだ。Yamada氏と日時を申し合わせ、互いにWebカメラとSkypeを用意し、普段の仕事場でインタビューを行なった。

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