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Android日本上陸! Androidのすべてを知る 第1回

Androidは携帯電話のプラットフォーム

2009年05月22日 17時20分更新

文● 塩田紳二

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Androidの最大の特徴は
オープンであること

SDKは誰でもダウンロードできる

Androidの開発キットは誰でも無償で入手できる。Googleに登録する必要すらない。作ったアプリはもちろん誰でも配布できる

 さて、Androidのプラットフォームとしての最大の特徴は「オープンソース」であり、無償で提供されることだ。このため端末メーカーは開発コストを安くすることが可能となる。

 また、Android上にソフトウェアを提供する側から見たメリットは、自由にソフトウェアを開発し、インストールが可能な点だ。これまでの携帯電話では開発環境が有償であったり、開発には契約が必要だったりした。また電子署名されたソフトウェア以外、実行できないといった問題があった。

 これに対して、Androidはソフトウェア開発環境もオープンソースであり、誰でも無償で入手可能で、ソフトウェアを自由に開発することができる。また一般のユーザーにとっても、自由にソフトウェアを追加して実行できる。

SDK内にはAndroid端末のエミュレーターが用意されており、開発したアプリを動作確認できる。内蔵のWebブラウザはデフォルトで日本語表示ができる

 このようなメリットから、Androidは後発のプラットフォームながら、多くのメーカーやキャリアを集めることに成功している。Androidの仕様を管理するOHA(Open Handset Alliance)にはGoogleはもちろん、日本のNTTドコモやKDDI、ソフトバンクの3大キャリアが参加している。また、端末メーカーではSamsung、Motorola、ソニー・エリクソン、東芝が、半導体メーカーではインテル、クアルコム、NVIDIA、そのほかデバイスメーカーなどが参加している。

 端末メーカーはいずれも開発費の高騰に悩んでいるため、他社との競争を考えると、参加した方が有利と判断したメーカーも少なくないだろう。

Android Dev Phone 1

開発者用の端末を個人で購入できる。写真の「Android Dev Phone 1」は、Android初号機の「T-Mobile G1」をベースとしたもの。自分でカスタマイズしたファームウェアに書き換えることすらできる。Dev Phone 1の詳細については今後の連載で紹介していく予定だ

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