グーグルが22日から、ウェブブラウザー「Google Chrome 2.0」の提供を開始した。こちらのページからダウンロードできる。
3月18日からβ版として公開していたバージョンの正式版で、以前のバージョンを使用している場合は自動的にアップデートされる。新機能は下記の3点となっている。
まず1点目は「新規タブ」を開いたときに表示されるページの改良。よくアクセスするページをサムネイルとして表示する機能に「サムネイルの削除」が加わった。
ブラウザーを使用した資料のプレゼン時や、家族などと一緒にページを見ているときにプライベートなサイトが表示されてしまうと恥ずかしいという声に応えての改良という。
2点目は「フルスクリーンモード」の実装。F11キー、もしくはブラウザー右上のボタンからフルスクリーンモードを選択することで、アドレスバーなどを省略した全画面表示が可能になった。全画面を使ってのプレゼンなどに便利という。
3点目は「フォームの自動入力」機能。フォームに入力したパスワードやアカウントなどを記憶させることができる。また、入力時に「記憶しない」と誤って選択してしまった場合、オプション「保存したパスワードを表示」項目からパスワードの設定を変更できる。
速度については同社測定でバージョン1.0時から約30%の高速化を実現しており、「ある条件下でページがスクロールできなくなる」といった300個以上の不具合を修正するなど、安定性も高まっているとしている。
自社開発のJavaScriptエンジン「V8」や、レンダリングエンジンの「Webkit」も最新版にアップグレードされており、JavaScriptを使用したページの表示速度も向上しているという。グーグルではYouTube上やオフィシャルサイト上に掲載しているPR動画や、使い方を分かりやすく説明した漫画の公開などを通じて、Google ChromeのPRをしていく予定。
