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ネットプライスドットコムとアリババ、中国企業が日本商品を国内向けに販売する貿易サービス

2009年05月08日 09時13分更新

文●通販旬報社

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 ネットプライスドットコム(佐藤輝英社長)とアリババ(香山誠社長)は共同で、日中間の貿易取引の際に発生する煩わしい手続きのすべてをインターネット上の操作のみで完結する「中国向けオンライン貿易サービス」を開始した。

 両社は、2008年11月11日に締結した業務提携に関する覚書に基づき、共同で「中国向けオンライン貿易サービス」の提供を開始する。「中国へ商品を卸したい日本企業」と「日本から商品を仕入れたい中国企業や個人事業主」を繋ぐため、アリババグループの持つ販売チャネルや会員ネットワークと、ネットプライスグループの持つ日本国内における商品調達ネットワークを連動させた貿易のマッチングサービスを構築していく構え。

 アリババグループはBtoBマッチングサイトの「阿里巴巴(アリババ)」において、中国国内に約3,000万会員、BtoC及びCtoCマーケットプレイス「淘宝网(タオバオ以下、タオバオ)」に約1億2,000万の会員を保有しており、多くの企業や個人により商品の売買が活発に行われている。流通額はタオバオのみで年間約1 兆5,000億円となり(2008年度末現在)、約170万以上の出店企業や個人事業主は、日本商品を含む海外商品に対して高いニーズを持っている。タオバオ出店者の80.4%が海外からの輸入に興味を示し、希望する仕入国は、アメリカや韓国を抜いて日本が第一位となっていた(2008年11月タオバオ調べ)。

 そこでネットプライス社では、日本国内における数多くのサプライヤー企業の橋渡しとして日本商品をアリババ社に供給し、アリババ社では、アリババグループの持つ販売チャネルや会員ネットワークとのマッチングを行う。中国企業は自らの「販売したい日本商品」を自由に選び、中国国内向けに販売することが可能となる仕組み。

 今回のサービスでは、これまで日中間で実際に取引を行う際に必要だった複雑な決済手続きや為替リスク、国際物流の手配や通関手続きをインターネット上で完結するサービスを提供する。

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