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リッチコンテンツの普及で総ページビュー数が微減、媒体各社は新たな対策が必要か

2008年05月28日 02時37分更新

文●通販旬報社

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 ネットレイティングスは、ニールセン・オンラインが提供するインターネット利用動向調査「NetView」の2008年4月データをまとめ、ウェブ総利用時間が前年同月比で18%増、一方で総ページビュー数は3%減になったと報告した。

 4月における家庭でのウェブ総利用時間は9億2900万時間で、前年同月の7億8994万時間からこの1年間で約18%増加していることがわかった。一方、総ページビュー数は前年同月比で3%減の804億PVにとどまっている。2006年までは総利用時間、総ページビュー数は連動して増加していたが、この1年で従来になかった対照的な動きを見せた。

 この理由は、ストリーミング、フラッシュなどのリッチコンテンツや、AJAXなどクリックを減らす技術の普及が一段と進み、1ページに滞在する時間(利用時間)が長くなっていることを反映した結果といえる。実際、ひとりあたり月間平均ページビュー数は2006年3月の2077ページビューをピークに減少傾向を続けており、2008年4月には1667ページビューまで低下、これはほぼ4年前の水準となる。

 「今回のニールセン・オンラインの長期トレンドデータで明らかになったように、インターネットの利用動向に新たな変化が起きている。ウェブサイト価値のベンチマークとして、ページビュー指標だけでなく利用時間指標もあわせて利用することはますます重要になると言える。また、ネット広告媒体にとって総ページビュー数の減少は収益機会の低下にもなりかねず、露出時間に連動した料金体系やインプレッション単価の引き上げが差し迫った課題になりそう」と述べている。

 

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