このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

根気とコツで勝負 Mac miniのメモリー&HDD交換

2009年05月03日 21時00分更新

文● 柴田文彦 撮影●パシャ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最高レベルのアクセス難易度

Mac mini

Mac mini

 以前紹介したiMacと同様、Mac miniも基本的に、ユーザーに中身を一切触らせない設計だ。HDDはもちろん、メモリー交換、増設用の窓やカバーなどは用意されていない。

 また、外装はネジ止めではなく、側面内部にある多くのツメで固定されているので分解はかなり困難。そのため購入した状態のまま使うのが一般的だが、その気になれば分解して、メモリーやHDDの交換ができないわけではない。

 作業に使うのは薄手のフライ返しとヘラで、高価な工具は用意しなくていい。ただし、側面内部のツメを外すのにはコツと根気が必要だ。特に最初にツメを外す際には、もんじゃ焼きなどで使う固いコテは極力使わないようにしよう。ツメを支えているプラスチック部分が削れてしまったり、アルムニウム部分がキズだらけになってしまう可能性があるからだ。逆にこの「開腹作業」さえクリアすれば、あとはさほど難しくない。

 光学式ドライブとHDDを含むドライブユニットを取り外せば、メモリースロットにアクセスできるようになる。さらにドライブユニットから光学式ドライブを外せば、HDDの交換が可能だ。ちなみにMac miniで使用できるメモリーは、204ピンのDDR3 SO-DIMM(PC3-8500)、HDDは2.5インチでSATA接続のものだ。

 注意したいのは、分解するとメーカー保証が無効になるという点。自信のない人は、あらかじめApple StoreのBTOを使ってメモリーやHDDの容量を増やしておこう。


注意:分解はユーザー自身の責任のもとに作業することを前提としており、個々の環境に関して編集部やメーカーでは問い合わせに応じられません。また、分解作業に伴ういかなる損害も、ASCII.jp編集部/MacPeople編集部/メーカーで補償できないことをご了承ください。


●該当機種

2009年3月発表
Mac mini 120GB(MB463J/A)
Mac mini 320GB(MB464J/A)


共通手順

1.ラッチを外す

ラッチを外す

平らなテーブルなどの上に本体を伏せて置き、底面と側面のわずかな隙間に薄手のフライ返しなどを差し込んでラッチを外す。突き当たったら加減しながらさらに押してみる

ラッチを外す

フライ返しが深く入ったところはラッチが外れかかっている。フライ返しを抜かずに、さらに内側にへらなどを差し込んで内側に押しながら底面を持ち上げるようにする。その際にプラスチック部にキズを付けないよう、慎重に作業すること

ラッチを外す

リアパネルのコネクター側を除く3つの側面に対して同じように作業し、底面全体が少しずつ浮き上がる程度までへらを使って底面を持ち上げていく。キズが付くので、へらはねじらないことだ


2.本体カバーを外す

カバーを外し

3つの側面のラッチが完全に外れたら、コネクターのある背面パネルの左右をスライドさせるようにして持ち上げ、上面と側面が一体となった箱状のカバーを取り外そう


3.ドライブユニットの固定ネジを取る

ねじを取る

赤い囲みで示した位置にある合計4本のプラスネジを外す。長めのドライバーが必要だ。光学式ドライブの下になってネジが見えにくい部分もあるが、作業自体は簡単だ。外したネジはなくさないようにする


4.アンテナを外す

アンテナを外す

正面から見ると右奥にあるいちばん大きなアンテナを本体から外す。バネのついた支柱の左右にラッチ付の抜け止めがあるので、左右からつまんでラッチを外せば抜ける。なお、これはAirMac用のアンテナだ


5.リボンケーブルを抜く

ケーブルを抜く

ライザーカードからドライブユニットのサブ基板に接続しているオーディオインターフェース用のリボンケーブルの信号コネクターを外す。爪先で起こすようにすれば簡単に外れる


6.ドライブユニットを取り出す

ドライブユニットを外す

ドライブユニットに取り付けられた残り2つのアンテナのケーブルを、本体ロジックボードにあるサブ基板の無線通信ユニットから外しながら、ドライブユニットを取り外す

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中