ニュースぶった切り#1――佐藤秀峰先生、見通しが甘すぎっす
「新ブラックジャックによろしく」が最後の作品になると思います(未来検索ガジェット通信)
と言ってもこの発言は断筆宣言ではなく、漫画家・佐藤秀峰先生が小学館「ビッグコミックスピリッツ」にて連載してる大ヒット漫画「新ブラックジャックによろしく」を、1ヵ月遅れで、インターネット上で有料配信すると自身のブログで発表した際のコメントだ(2009年 4月13日の日記にて)。
佐藤先生は漫画のプロではあっても、インターネットに関してはアマチュアなのでしょう、見通しが甘すぎっす。
あの巨大なシェアを誇るニコニコ動画ですらプレミアム会員が集まらずに赤字が続いているというのに……ネットで課金制度は定着しないんですよ。
エロやMMO RPGという別ジャンルでの成功例もあることにはあるんですが、漫画コンテンツで広告収入も見込まずに課金制度で読者を集めるというのは、ログポースなしに偉大なる航路(グランドライン)にこぎ出す海賊そのもの。
その末は遭難するか海王類に食われるだけで……。
課金制度が定着しない事に関して「ネットユーザーはお金を出さない」という論法がありますが、意外とそうでもないんです。ならばAmazonがあれだけの大企業になっているはずがない。
それはただネットユーザーが面倒くさがりなだけ。だって俺がそうなんだもん!
毎回住所や名前、クレジットカードなどを打ち込んで、個人情報をネットに流すリスクに舌打ちをする。Amazonも最初だけはそれらを入力しなきゃいけないけど、2回目以降はパスワードを入れるだけ。その利便性と商品の品揃えが初回の面倒くささを乗り越えてあそこまで普及したのであって。
確かに「ブラックジャックによろしく」はモーニング時代に読んでたけど面白いと思ったよ! でも、漫画ひとつ読むのにそれと同等の手間暇をかけるくらいだったら、単行本化されるまで待ってAmazonで買えばいいじゃん、となるのは道理でしょう。

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