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最新鋭護衛艦「ひゅうが」が一般公開!

2009年04月17日 20時00分更新

文● 伊藤 真広

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SH-60を11機を収容可能な巨大格納庫

 階段を降りると巨大な格納庫に到着。格納庫内の床材にも甲板と同じものが使用されており、滑りにくくなっていた。見学の際は中央部分の防火シャッターが上げられていたが、本来は中央部分の仕切りが降りて、前方が第一格納庫、後方が第二格納庫として運用される。

第一、第二格納庫は防火シャッターを上げると写真の広さになる。中央の仕切り部分の天井(写真右上)には、作業用のクレーンも見える

第一格納庫と第二格納庫の境界部分。上部に見える黒い部分が防火シャッターだ

エレベータの操作室。艦内の格納庫からでも、甲板に設置された監視カメラの映像を確認できるため、安全な運用が可能だ

 格納庫の広さは、SH-60シリーズであれば7機を格納できる。さらにエレベーターの先に見える整備エリアは、メインローターを広げたままでも整備可能な広さがあるため、はるな型やしらね型のように甲板に出さずに整備できるので、天候に左右されることはなくなった。

エレベーターを持ち上げる油圧ジャッキ。電気系トラブルが発生した場合でも、1度だけ昇降させる予備動力が確保されている

船首側の第一格納庫からエレベータを望む

艦尾の第二格納庫からエレベータ越しに整備区域を見ると、エレベータよりも横幅が広く、メインローターを広げたままでも整備可能というのも頷ける

 格納庫にも、高所作業車とフォークリフトが展示されていた。この一般公開時は、ひゅうがのオリジナルグッズを販売したり、乗船記念のスタンプ台も格納庫内に設置されていた。

高所作業車(写真左)とフォークリフト(右)。へリ、艦内ともに高所作業車は整備で大活躍しているとのこと

販売されていたグッズには、写真のタオルのほかにも、マグカップやキャップ、ポストカードなどがあった

これで見学は終了。入口とは違う物資搬入口から下艦したのだが、格納庫の高さが一般的な護衛艦の第一甲板と同じ高さにあることが、写真からわかっていただけると思う

見学を終えて……

 ひゅうがは、他に類を見ない護衛艦なだけにマニアからの注目度も高く、今回の一般公開を楽しみにしていた人も多かったようだ。あいにく今回見学できたのは、全通甲板とヘリ格納庫の2ヵ所のみだったが、それでも最新鋭艦を一目見ようと数多くの見学希望者が訪れていた。
 護衛艦の一般公開は、頻繁に開催されているわけではないが、滅多に入れない護衛艦や各種装備を間近に見られるチャンス。海上自衛隊の働きを理解するうえでも絶好な機会なので、この記事で興味を持ったならば、頻繁に自衛隊のウェブサイトなどでイベント情報をチェックし、次回開催時に見学してみるといいだろう。

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