第一甲板から見学スタート!
まずは、ひゅうが最大の特徴でもある、ヘリが同時に3機まで離着艦可能な第一甲板から見学していこう。これまで自衛隊で運用していた“はるな型”や“しらね型”のDDHも、多目的ヘリのSH-60シリーズを3機艦載していたが、艦後方のヘリ甲板から離着艦できるのは1機だけ。そのため、ヘリ甲板上で問題が生じてしまうとヘリの運用ができなくなっていた。しかし、ひゅうがではたとえ1機が甲板上で故障しても、ヘリの運用は支障なく行なえるのだ。
兵装も、ヘリを運用する上で邪魔になる速射砲が搭載されておらず、魚雷発射管も甲板上には姿がなく艦内に格納されている。そのため、甲板上には艦橋以外にほとんど突起物が見当たらない。甲板にあるものといえば、艦橋のほかにはヘリを格納庫から甲板に上げるエレベーターが前と後に1基ずつと、弾薬庫から弾薬などを上げるエレベーターが1基ある程度。このことから、構造上ヘリの運用を重要視していることが伺える。
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