ユーザーの「台本」を直接「番組」にするという革命
今年3月からインターネット総合研究所が公開している無料ソフト「T2Vプレイヤー」が革命的に面白い。その機能を簡単に言うと「テキストから3Dムービーが作れる」というものだ。それだけでは何が出来るのかよく分からないので、実際に使ってみることにしよう。
まずはプレイヤーを公式ページからダウンロードしてインストール、シンプルなインターフェースのプレイヤーが立ち上がる。画面左側にあるのがプレビュー画面、右側にあるのがテキスト入力画面だ。
テキスト入力画面に打ち込んでいくのはあくまで「日本語」。インストールしてから何もいじらない状態で「こんにちは。」と打ち込んで再生ボタンを押すと、女性アナウンサーが「こんにちは。」としゃべってくれる。
さてここからが本番だ。今度は「A」と「B」に登場人物を区切り、「A:こんにちは。」「B:今日は暑いですね。」などと入力。さらに(相手を見る)などの動作をあくまで日本語で打ち込むと、そのままのモーションで動いてくれる。
アクションパターンは「喜」「おじぎ」「うんうん」などの行動指示だけではなく、「Aのアップショット」「ツーショット」などのカメラ指示、さらに「カメラ目線」「後ろを見る」「1秒待つ」などのポーズ指示など多彩。
「とても早口」「とてもたくさん」などザックリした言葉で入力できるため、実際にテレビの脚本を書いているような感覚で楽しめる。初音ミクのようなボーカロイドソフトの「テレビ番組版」と考えれば分かりやすいだろうか、自分のオリジナルコンテンツを「しゃべらせてみる」というのはかなり楽しみがいがある。
さながら本物のテレビ番組を見ているような多彩なアクションパターンがあるため、チープでありながら「それっぽい」説得力と臨場感があるのだ。作り込んでいけばいくほど創作心が刺激され、思わず熱くなってしまう。
