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CGアニメが30秒で作れる無料ソフト、T2Vプレイヤー

2009年04月09日 14時00分更新

文● 編集部

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この「T2Vプレイヤー」とは何者なのか

 とにかくインパクトの凄まじいこのT2Vプレイヤー、技術的な面ですごいのは2点。

 1点目は日本語入力されたテキストから、「TVML形式」と呼ばれるロボット言語のような独自言語に変換するプロセスが、ユーザーには分からないようになっていること。おかげでCGのキャラクターがあたかも「台本を読んでいる」ように感じられる。このプロセスは先ほどのニコニコニュースメーカーにも搭載されている機能だ。

 2点目はテレビさながらの「自然なモーションやカメラアクション」がプリセットされていること。キャラクターの中には人間の動作をキャプチャリングしたモーションキャプチャーを採用したものもあり、その「リアルさ」はかなりの高次元。そのためユーザー側で特別な定義をしなくても「それっぽい」動きをしてくれるのだ。

テンプレートの豊富さもやはり魅力。コンテンツを生かすのに最良の「番組」スタイルを選択することで、より面白い動画コンテンツを簡単に作り出せる

 開発元のインターネット総合研究所がこの「T2Vプレイヤー」の技術で目指しているのは「テレビの映像プロダクション化」。テレビの役割を革命的に変えたいのだという。

 それは放送局からテキストや映像などの「素材」を受信し、ユーザーが好きなセット(インターフェース)、アナウンサー(音声)、言語から、自分の好きな番組を「作り出す」という仕組み。ただの「受像機」だったテレビが、コンテンツを能動的に「作る」側になるというものだ。

 動画投稿サイトや画像共有SNSなど、視聴者≒制作者という環境が当たり前のものとなるインターネットの世界。今後T2Vプレイヤーがどんな発展を見せていくのか、まずは無料ソフト版を楽しみながら待つことにしたい。対応OSはWindows Vista/XP/2000だ。


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