(株)ケンウッドは27日、携帯型音楽プレーヤー“Media Keg”シリーズに、フラッシュメモリー内蔵型の2製品を追加した。価格はオープンプライス。11月初旬に発売する。
M2GC7 |
今回発表された『M2GC7』(2GB、実売2万7000円前後)と『M1GC7』(1GB、実売2万円前後)は、ともに新開発の“Newクリアデジタルアンプ”と、高域補間技術の“Supreme”(サプリーム)を搭載。高音質な原音再生という、Media Kegシリーズのコンセプトを踏襲した製品となっている。
Newクリアデジタルアンプは、32倍オーバーサンプリングに対応。そのためのΔΣ変換器をシステムICと別チップとすることで干渉を防いでいる。また、ローパスフィルターを使って、ΔΣ変換器の出力から音声信号を取り出す際にも音質劣化が起こりにくい設計とした。また、水晶発振回路も、オーディオ用のマスタークロックと、それ以外の回路用で別立てとし、相互の影響を防ぐ仕組みにしている。
再生可能な形式は、MP3(CBR:64~320kbps、VBR:64~320kbps)、WMA(CBR:32~320kbps、VBR:32~355kbps、DRM対応)、WAVEの3種類。楽曲転送はWindows Explorerからドラッグ&ドロップで行なう方法のほか、LINE入力からのダイレクトエンコーディング(WMA形式)、同時発表されたUSB端子搭載のミニコンポ『UD-A77/A55』からの4倍速録音などにも対応する。本体にはFMラジオチューナーも搭載する。
電源は単4乾電池で、付属のニッケル水素充電池のほか、アルカリ乾電池にも対応する。連続再生時間はMP3の128kbps再生時で連続10時間、WMAの64kbpsで8時間(ともに付属充電池使用時)。本体サイズは幅37×奥行き15.5×高さ67mmで、重量は44g(電池込み)。
シルバー | ブラック |
ブルー | レッド |
カラーは上位の2GBモデルがシルバーとブラックの2色、下位の1GBモデルがシルバー/ブラック/ブルー/レッドの4色を選べる。
USBホスト機能搭載のミニコンポ3製品も発表
UD-A77 | UD-A55 |
また、USBホスト機能やSDメモリーカードスロットを搭載したミニコンポ3製品も同時発表された。価格はいずれもオープンプライスで、10月下旬から順次出荷される。
- UD-A77
- 音楽CD、MD、FM/AMチューナー、USBホスト、SDメモリーカードスロット
- 実売5万3000円前後、10月下旬発売予定
- UD-A55
- 音楽CD、FM/AMチューナー、USBホスト、SDメモリーカードスロット
- 実売4万3000円前後、10月下旬発売予定
- RD-UDA55
- FM/AMチューナー、USBホスト、SDメモリーカードスロット
- 実売3万4000円前後、11月下旬発売予定
各機種とも、音楽CDからUSBストレージやSDメモリーカードに4倍速のデジタル録音が可能(WMA形式)。チューナーなどで受信したラジオ放送や、ライン入力で接続したオーディオ機器、MDなどからの等速録音も行なえる(MDからの録音はUD-A77のみ対応)。また、同社製ミニコンポとして初めてSupreme機能を搭載した。
最も基本的な機能を提供するRD-UDA55 |
本体サイズは幅240×奥行き331.8×高さ121.5kgで、重量は5.8kg(UD-A77)/5.3kg(UD-A55とRD-UDA55)。付属スピーカーのサイズは幅140×奥行き195×高さ260mmで、重量2.2kg。