ドイツのケルンにて、26日から10月1日(現地時間)まで開催中の“フォトキナ 2006”。ここでは同展示会に出展している、各社のブースを写真で紹介しよう。
キヤノン──要望は何でも聞きます!
キヤノンは、ブースの中央に主力のデジタル一眼レフを集めたコーナーを設置。日本では『EOS Kiss Digital X』として販売されている『EOS 400D』を初めとする多数のカメラを円形のテーブルに配置し、来場者は手にとって操作することができた。テーブルの奥には、大小さまざまなレンズがたくさん積まれていて、来場者が、試してみたいレンズがあれば、すぐに交換することができる。
『EOS 400D』。日本では『EOS Kiss Digital X』として販売されているもの |
来場者が試したみたいレンズがあれば、すぐに交換してくれる |
キヤノンとしては初めて発売する液晶ディスプレー付きフォトストレージ。HDD容量は80GBと30GBで、画像のメタデータなどを表示できる |
写真用プリンター『SELPHY ES1』。無線LANなどを搭載している |
ニコン──巨大なニコンと黄金のニコン
ニコンのブースでは、主力の『Nikon D80』の展示のほかにも、巨大なNikon D80のオブジェや12人の世界的に著名な写真家による写真展“NIKON GALLERY”など、来場者を楽しませる工夫がなされていた。また、ニコンのカメラの歴史を振り返る展示もあり、中でもニコンの創業60周年を記念して作られた、金色のニコンが注目を集めていた。
巨大な『D80』のオブジェ |
オブジェの周りにある机の上には『D80』が置かれ、自由に手に取ることができる |
“NIKON GALLERY”。12人の世界的に著名な写真家による写真展だ |
ニコンの創業と一眼レフカメラ発売60周年を記念して作られた黄金のカメラ。ニコンのカメラの歴史を振り返る展示のひとつ |
オリンパス──なぜかハリウッド
オリンパスは、試写などを行なうスペースを、どういう理由か定かではないが、ハリウッドに設定していた。マリリン・モンローの有名なスカートが浮き上がるシーンの再現や、西部劇の小道具を撮影するスペースなどが設けられている。また、ハリウッド・スターを取り囲む人だかりの後ろからでも、ライブビューを利用して、うまく写真をとる練習もできるようになっていた。
ドイツのマリリン・モンロー。あまり似ていない…… |
ハリウッド・スターを取り囲む人の後ろから撮影 |
富士写真フイルム──無線LANでシンクロナイズ
富士写真フイルムのブースでは、無線LANを使った2つのコンセプト展示が目を引いた。1つは、1台のカメラのシャッターを切ると、同時に他の3台のシャッターが切られる仕組みで、被写体を4つの方向から撮影することができるというもの。もう1つは、離れたところにあるカメラから見た画像を、手元にあるもう1台のカメラのシャッターを切ることで撮影できるというものだ。
4台のカメラのシャッターを同時に切ることができる展示 |
離れたところにあるカメラで撮影している映像を、手元にあるカメラの液晶画面上で見るデモ | また、その画像を手元のカメラのシャッターを切ることで撮影できる |
松下電器産業──“L1”とかけて“F1”?
松下電器産業(パナソニック)のブースは、欧州で発売したばかりのデジタル一眼レフ『LUMIX DMC-L1』を中心に据えた展示で、“L1”にかけたのか、同社がスポンサーとなっているトヨタの“F1”マシンもあわせて展示されていた。
パナソニックがスポンサーとなっているトヨタのF1マシン。ピットの様子を再現 |
『LUMIX DMC-L1』は、9月中旬に欧州で発売されたばかりだ |
ライカ──『Leica M8』が人気
ライカのブースは、ライカ・ショップの店頭のような趣きで、実直そうな店員のようなスタッフが、丁寧にカメラの説明を行なっていた。中でも来月発売予定の『M8』が人気を集めていた。
ブースは、ライカショップの店頭のような雰囲気だ |
『Leica M8』。従来のMシリーズと同じサイズと重量感を維持している |
通路に設置されたライカの展望台。覗かれているような気になる |
カール・ツァイス──世界最大の望遠レンズ
カール・ツァイスのブースでは、世界最大の望遠レンズ『Apo Sonner T*4/1700』が展示されていた。焦点距離は1700mmで、明るさはF4。野生動物の写真などを撮る人などを想定して開発されたもののようだ。同社ウェブサイトの資料によると、重量は256kgある。
世界最大の望遠レンズ『Apo Sonner T*4/1700』。飛行船のようにも見える |