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iVIS HV10

iVIS HV10

2006年09月05日 00時00分更新

文● 伊藤 裕也

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iVIS HV10

キヤノン

オープンプライス
(予想実売価格:15万円前後)

iVIS”「HV-10」
“iVIS”「HV-10」の“グラナイトブラック”モデル。

TVがSD(標準解像度)からHD(高解像度)に向かっているように、近年ではのカムコーダー(ビデオカメラ)もSDビデオからHDビデオへとシフトしつつある。とはいうものの現時点でコンシューマー向けのHDカムコーダーを販売しているのはソニー1社のみ。実際に発売されているのは、HDVカムコーダーの「HDR-HC3」だけ。そんなソニー独占状態の勢力図にいよいよ変化が起きそうだ。今年8月にキヤノンがコンシューマー向けのHDカムコーダー市場に参入を表明。新しいカムコーダーのブランド“iVIS(アイビス)”ならびに同ブランド初のHDカムコーダー「HV10」を発表したからである(関連記事1関連記事2)。

キヤノンがコンシューマー向けHDカムコーダー市場に
遂に参入

 iVISは、キヤノンが今後販売するコンシューマー向けのカムコーダーを扱う新しいブランドで、シリーズ共通のコンセプトとしては“見たままに撮影できる”“感じたままに記録できる”ことの実現を掲げている。同社の従来ラインナップは強力な静止画撮影機能を謳うべく“写真DV”のキャッチフレーズを掲げていたが、今回のiVISブランドの確立によってカムコーダーの基本である映像(動画)品質を重視する姿勢へと原点回帰したわけだ。ちなみにiVISは、瞳(eye)や愛の意味を込めた“i”と映像の“Vision”を組み合わせた造語だという。

右側面 右側面の液晶パネル内側
グラナイトブラックモデルでは、このようにシルバーとブラックの2色を組み合わせたデザインとなっている。なお、Canonロゴのある液晶パネルの下にある黒いブロックは文字で記されているとおりバッテリーパックだ。液晶パネルを開けると、VTRのコントロールならびに撮影に関するボタンが現れる。

 そのiVISブランドと同時に、HDカムコーダーとSDカムコーダーの新モデルが1機種ずつ発表された。今回特に注目したいのは、キヤノン初のコンシューマー向けHDカムコーダー「HV10」だ。HV10は1080iのHDビデオ撮影に対応する縦型スタイルのHDVカムコーダーで、扱いやすいコンパクト設計ながらもHDビデオ対応の光学10倍ズームレンズやフルHD(1920×1080画素)の読み取りに対応する新CMOSセンサーの導入、上位の業務用モデルで用いられているイメージングプロセッサーの採用などによって高い映像品質を実現しているという。ここでは、HV10の映像撮影機能を中心に検証していく。

片手でもラクラク扱える軽量コンパクトなボディー

カラーバリエーション
HV10の“グラナイトブラック”(左)と“バーニッシュシルバー”を並べたところ

 まずはHV10の外観・基本構成から見ていこう。ボディーはコンパクト設計のカムコーダーで一般的な縦型スタイルで、カラーは“グラナイトブラック”(ブラックとシルバーの2トーン)と“バーニッシュシルバー”(ダークシルバーとライトシルバーの2トーン)の2カラーバリエーションとなる。

前面 前面のインターフェース類
ボディー前面。レンズ下にはフォーカスアシストのための外測センサーがあり、その右にはLEDによる内蔵ビデオライト、さらに静止画撮影用のフラッシュと並んでいる。ボディー前面の下部にはアナログAVコネクタやIEEE1394ポートといった入出力インターフェースが隠されている。

 このボディーで注目したいのが、なんといってもサイズと重量。サイズは56(W)×106(D)×104(H)mmと手のひらに楽々乗せることができる小ささで、本体重量は440g、撮影時重量でも500gと大変軽い。現在国内で販売中、あるいは発売予定のHDカムコーダーと比べても最小・最軽量だ。カムコーダーは小型化を進めると操作性が犠牲になってしまう部分が出てくるが、標準的な男性の手の大きさと思われる筆者の手で試したところ、片手でもしっかりとホールドでき、また、撮影に関する各種ボタンも無理なく操作できる配置となっていた。コンパクトかつ軽量なので、手の小さな女性でも扱いは容易だろう。持ち運びやすさと扱いやすさのバランスは大変優れている。

底面
miniDVカセットの出し入れは本体底面から行なう。このため、三脚使用時にテープ交換するには、いったん三脚からカムコーダー本体を外す必要がある。

 ボディー構造については、記録メディアのminiDVカセットの出し入れを本体下部から行なうため、三脚使用時のテープ交換が面倒である点はなんとも残念だが、コンパクト化・軽量化によってVTR部を配置するスペースが限られていることを考慮すると、これは仕方ないところなのだろう。

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