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アイ・オー・データ機器、HDMI対応の新LinkPlayerやネットワーク映像配信ユニットなどを発表

2006年06月23日 22時15分更新

文● 編集部 小西利明

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ネットワークメディアプレーヤー“AVeL LinkPLayer”『AV-LS300DW』(下)と、ネットワーク映像配信ユニット『Slingbox』
ネットワークメディアプレーヤー“AVeL LinkPLayer”『AV-LS300DW』(下)と、ネットワーク映像配信ユニット『Slingbox』

(株)アイ・オー・データ機器は23日、DLNAガイドラインに対応するネットワークメディアプレーヤー“AVeL LinkPLayer”の第3世代機『AV-LS300DW、300D』と、米Sling Media社製のネットワーク映像配信ユニット『Slingbox』など、ネットワーク経由で映像などを楽しむ新製品を発表した。

AVeL LinkPLayer AV-LS300DW、300D

AV-LS300DWの正面写真。中央やや右よりはDVDドライブのトレイ。左にはUSBポートを2つそなえる
AV-LS300DWの正面写真。中央やや右よりはDVDドライブのトレイ。左にはUSBポートを2つそなえる

AVeL LinkPlayerは、LANに接続されたパソコン上に蓄積されたビデオや音楽、静止画などを、LAN経由で操作し、プレーヤーに接続したTVで視聴するネットワークメディアプレーヤーの一種。同ジャンルの製品としては草分けの存在である。新製品(以下LS300シリーズ)は対応するネットワーク接続が有線LAN(10/100BASE-TX)のみの『AV-LS300D』と、有線およびIEEE 802.11b/g無線LAN対応の『AV-LS300DW』の2機種が用意されている。LS300シリーズの大きな特徴は、以下の2点にある。

     
  • HDMI出力端子の搭載など高画質・高音質化
  •  
  • ソフトウェアの新開発による操作性の改善

ハードウェア、ソフトウェアともに新規に開発されたというLS300シリーズでは、高画質化と高音質化に重点を置いて設計されている。ビデオデコードを行なうプロセッサーには、従来製品と同じ米Sigma Design社の“EM8620L”を採用。SD品質はもとより、HDTV品質のMPEG-2やWindows Media Video 9(WMV9)、DivX Videoなどの再生を行なえる。DLNAガイドラインに対応した(株)デジオンのメディアクライアントを搭載し、DLNA対応クライアントとしても機能する。再生するコンテンツの供給元はパソコンやDLNA対応サーバー機能を持つデジタル家電だけでなく、前面USBポートに接続したUSBストレージ(HDDやメモリーカード)や、同社のLAN接続型HDD“HDL-GX、Gシリーズ”などに保存されたコンテンツも再生できる。LS300シリーズでは新たにNTFS形式でフォーマットされたUSB接続HDDにも対応したため、パソコンなしでも大容量の映像データを扱いやすくなった。Windowsパソコンをメディアサーバー化するためのソフト“DiXiM Media Server”も付属している。本体にはDVDドライブも搭載しているので、単独でDVDプレーヤーとしても動作する。

TVとつなぐ映像出力端子には、SビデオやD端子(D1~4)といった一般的なものに加えて、新しくデジタル映像出力のHDMI出力端子を搭載した(1125iまで)。またビデオ出力回路をメイン基板から分離してノイズの悪影響を低減したり、D端子出力用に高性能なフィルタードライバーICを搭載して映像のノイズ低減を行なうなど、随所に高画質化のための工夫が凝らされている。

300DWの背面。ハイビジョン品質での出力端子としては、D4出力に加えてHDMI出力が装備された
300DWの背面。ハイビジョン品質での出力端子としては、D4出力に加えてHDMI出力が装備された

ユーザーインターフェースは家電並みに分かりやすい操作性を追求して新設計され、ビデオや音楽など各機能を分かりやすいアイコンで選択可能にした。文字表示もアウトラインフォント採用で見やすく改善したほか、文字表示量も増やして、情報を把握しやすく改善されている。また従来はサーバー役のパソコンを選択してから、コンテンツの種類を選択するといった操作手順で、どのサーバーに何のコンテンツがあるかを、ユーザーが把握している必要があった。それに対してLS300では自動分類の機能が備わり、サーバーを意識せずにコンテンツの種類を直接選べるように、操作が改良されている。再生機能としては、“レジューム再生”機能が新たに追加された。視聴していたビデオを途中で中断しても、中断位置をLS300側で記憶しておくことで、後から中断位置からの再生が行なえる。

ネットワークの先にあるメディアサーバーから、ビデオのリストを表示した画面。文字表示も読みやすく改善された 静止画表示機能にはサムネイル形式の表示が可能になり、目当ての写真を探しやすくなっている
ネットワークの先にあるメディアサーバーから、ビデオのリストを表示した画面。文字表示も読みやすく改善された静止画表示機能にはサムネイル形式の表示が可能になり、目当ての写真を探しやすくなっている

価格はAV-LS300DWが3万8850円、AV-LS300Dが3万5490円。出荷予定時期は300DWが6月末、300Dは7月中旬となっている。

Slingbox

金属のインゴットのような外観をした『Slingbox』。底面積は幅269×奥行き102mmとコンパクトだ
金属のインゴットのような外観をした『Slingbox』。底面積は幅269×奥行き102mmとコンパクトだ

同時に発表された『Slingbox』は、米Sling Mediaが開発、米国で販売中のネットワーク映像配信ユニットである。日本では伊藤忠商事(株)が輸入代理店となり、アイ・オー・データ機器が販売とサポートを行なう。マニュアルやアプリケーション類も日本語化されている。価格はオープンプライスで、予想実売価格は2万9800円前後。発売は7月8日から。

Slingboxで配信中のTV番組を、パソコン上で視聴している様子。ネットワーク帯域状況の良い環境では、WMV9 2Mbps程度の高画質での配信が可能
Slingboxで配信中のTV番組を、パソコン上で視聴している様子。ネットワーク帯域状況の良い環境では、WMV9 2Mbps程度の高画質での配信が可能

Slingboxは独特のデザインの本体内にTVチューナーを内蔵し、アナログ地上波のTV番組やビデオ機器などから映像を取り込み、WMV9形式にエンコードしてネットワーク経由で配信を行なう機能を備える。ソニー(株)の“ロケーションフリーTV”と同様の機能を実現できる製品だ。受信側のパソコンには製品付属のプレーヤーソフト(Windows XP/2000対応)をインストールしておく必要がある。LAN内のパソコンだけでなく、インターネット経由でどこからでも視聴ができる。ただし配信を受けられるのは、同時に1台までとなっている。接続にはパスワードを設定することで、外部からの意図しない接続を防ぐことができる。

Slingboxの使用形態のイメージ。家庭のTVアンテナ線とLANケーブルをSlingboxにつなぎ、各部屋のパソコンやインターネット経由で接続したパソコンに映像配信を行なう
Slingboxの使用形態のイメージ。家庭のTVアンテナ線とLANケーブルをSlingboxにつなぎ、各部屋のパソコンやインターネット経由で接続したパソコンに映像配信を行なう

独自のストリーミング映像配信技術“SlingStream”が、Slingboxの中核技術となっている。Slingboxは本体と配信対象間のネットワーク帯域を随時監視していて、ネットワーク帯域に合わせてビデオデータの圧縮率をダイナミックに変更する機能がある。これにより、ネットワーク帯域の安定したLAN内では高ビットレートで高画質の映像を、帯域の限られたインターネットからの接続には、低ビットレートといった処理を自動で行なってくれるわけだ。映像の解像度は320×240ドットが標準で、LAN内に配信する場合は、高画質モードの640×480ドット表示が可能。

TVチューナーを内蔵するため、リモートでのチャンネル切り替えは当然可能だが、外部のHDD/DVDレコーダーをリモートで操作させるには、付属の赤外線発信器による“AVマウス機能”で行なう。AVマウスは家電メーカー各社の機器に対応するほか、LS300シリーズや前世代のLinkPlayer(AVLP2/DVDシリーズ)の操作も可能である。

Slingboxの背面。端子類は多くなく、比較的シンプル
Slingboxの背面。端子類は多くなく、比較的シンプル

ネットワークインターフェースは、10/100BASE-TX LAN。映像入力端子としては、TVアンテナ用のRF同軸入力と、Sビデオ入力、コンポジットビデオ入力などを備える。

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