このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

TLF-MAC

【レビュー】Macでロケフリ! 発売前のTLF-MACを徹底解剖~使用編

2006年06月15日 20時33分更新

文● 編集部 広田稔

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

CPUの使用率は低めなので“ながら見”でも快適

ソフトのCPU使用率が低いことも特徴として挙げられる。『アクティビティモニタ』でレート6時のCPU使用率をチェックしてみると、15インチMacBook Pro/2GHzでは30%前後、12インチiBook G4/1.33GHzでも40%前後という結果になった(メモリーはともに1GB)。どちらのMacでも、ウェブブラウズしながらテレビも見ても快適に操作できた。ちなみにレートを1に設定した場合は、どちらのノート型MacでもCPUの使用率が10%以下に下がる。

レート6 レート3 レート1
MacBook Pro/2GHzを使い、TLF-MACでテレビを見ている場合のCPU使用率(左より、レート6、3、1時)。“ネットワーク”タブの“毎秒データ受信”項目を元に算出すると、レート6時は3Mbps前後、レート1時は120kbps前後で通信しているようだ

“残す”には不向きだが、“見る”には最適

インターネットが娯楽のひとつとして定着した現在では、帰宅したらテレビをつけながら、Macでお気に入りのBlogやニュースサイトを見ながら過ごすという人も増えているだろう。ノート型Macひとつでテレビもインターネットもワイヤレスで楽しめるようになるロケフリは、そうした“ネット中心”の生活を送る人にとってピッタリといえる。

また、普段はリビングの大画面テレビとHDD&DVDレコーダーでテレビを楽しんでいるが、寝室用にもう1台テレビが欲しいといったニーズにも合う。外部チューナーを使って、スカイパーフェクトTV!などを視聴している家庭にもお勧めしたい。通常、外部チューナーの番組はケーブルをつないだテレビにしか出力できないが、ロケフリを使えば別の部屋や外出先でも自由に見られる。

一方、テレビ番組を録画してiPod用ムービーを作りたいといった用途には、TLF-MACはそもそも録画機能がついていないため使えない。GV-1394TV/M3など、別のキャプチャーユニットを選ぶ必要がある。

Mac用のテレビキャプチャーユニットは2万円台で販売されているものが多い中、LF-PK1とTLF-MACは合わせて3万6000円前後という頭ひとつ抜き出た価格になってしまう。しかし、テレビを見ることに主眼を置いてキャプチャーユニットを購入するなら、後悔しない投資になるはずだ。


【結論】

【○】ケーブルレスでテレビを楽しめるのは、ノート型Macにとってメリットが大きい。外出先でも家のHDD&DVDレコーダーを操作して、録画したコンテンツを見られる。CPUの使用率が低いためほかの作業も平行して行なえる。

【×】MacのHDDに録画できない。LF-PK1に高画質化回路が搭載されていないため、受信環境に画質が左右される。


前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中