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EXILIM EX-Z1000

EXILIM EX-Z1000

2006年06月12日 16時40分更新

文● 行正 和義

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EXILIM EX-Z1000

カシオ計算機

オープンプライス(実売価格:5万円前後)

カシオ計算機の“EXILIM ZOOM”「EX-Z1000」
写真1 カシオ計算機の“EXILIM ZOOM”「EX-Z1000」。シルバーなフラットデザインの本体には突起が少なくポーチなどへの収まりも非常によい。特に謳ってはいないものの鏡胴から偏芯したレンズから、沈胴時にレンズの一部がスライドする構造のようだ。

 「EX-Z1000」はカシオ“EXILIM(イクシリム)シリーズの最新モデルであり、コンパクトカメラとしてはクラス最高とも言える1000万画素の撮像素子を搭載する。従来機である「EX-Z500」(500万画素)、「EX-Z600」(600万画素)、「EX-Z750」(720万画素)、「EX-Z850」(810万画素)という一連のシリーズの最上位機であり、1/1.8インチ撮像素子と光学3倍ズーム(38~114mm)レンズを搭載するのはEX-Z850/750と同様だ(EX-Z500/600は1/2.5インチの撮像素子)。とはいえ、今回は単に高画素化しただけでなく大きくモデルチェンジしている。

前面
写真2 本体前面を見ると、光学ファインダーが省略されていることに気づく。

 “薄い直方体ボディー”というシリーズに共通する意匠(デザイン)はそのままだが、EX-Z850/750では搭載されていた光学ファインダーやモードダイヤルが省略されてよりシンプルなデザインとなった。このため、見た目はEX-Z500/600系に似たものとなっているが、コンパクト性を重視したEX-Z500/600よりも押し応えのあるカーソルやボタン類となり、さらにメニューシステムの変更もあって操作感は一新している。ボディー本体は従来機よりもやや横長(3mm増)になり厚みも1mmほど増してはいるものの、持ったときの印象はほとんど変わらない。



上部
写真3 シャッターボタン周囲にあるズームリングは薄くて小さいものの思いのほか使いやすい。斜めになった背面上部にあるのはDISP(ディスプレーモード)と再生・撮影それぞれの起動ボタン。

 なにより大きな違いは、横長14:9の比率の液晶ディスプレーを搭載した点だ。ワイド矩形での撮影を意識して横長液晶ディスプレーを採用した製品もいくつか出てきており、本機でも3:2や16:9の撮影モードが用意されているが、特に便利なのは液晶画面の右端一列にアイコンが並ぶ“新メニューシステム”だろう。カーソルキーの上下で項目を選択、左右で項目内の設定を行なうのだが、4:3矩形で撮るときはモニター(プレビュー)画面上に余分な情報が載らないのが便利だ。なお、従来と同様に画面の四隅に各種項目を表示させることもできるが、フラッシュモードやマクロ、ISO感度などのカーソルキーにアサインされた機能以外はメニューから呼び出して設定することになる。フラッシュの発光モードやマクロに関しては、従来の方式だとカーソルの一方を1、2回押せばよかったのに対し、新方式ではカーソルの下と右を数回押すことになり、目的のモードへのアクセス性という点では優劣付け難いところではあるが、どのみち表示を選べることもあって好みや慣れで使い分けるといいだろう。

スクリーンレイアウト
写真4 ワイドスクリーンを生かしたスクリーンレイアウトを採用。

 “詳細メニュー”(MENUボタンを呼び出して設定する項目群)とは別に、撮影時に使う項目をワンタッチで選べるようにする機能は最近のコンパクトデジタルカメラで多く見かけるものの、常時表示される(もしくはそのままシャッターを切ることが想定される)アイコンや各種情報などが画像の上にオーバーラップされることが当たり前になりすぎて、被写体そのものが見づらくなっているコンパクト機が多い現状において、ワイド液晶ディスプレーの特性を生かしてアイコンと被写体を分けて同時に表示するのは正しい方向性と言えるだろう。

背面1 背面2
写真5 大きな液晶のため操作部は右側に集中しているものの、EXILIMシリーズ自体それほどボタンの数を必要としない操作性のため、それほど使いにくいわけではない。液晶画面には従来型のステータス表示+ヒストグラム+グリッドを表示させている。写真6 背面上部のDISPボタンを押すと表示関連のメニューとなり、メニュー表示を“操作パネル”にするとアイコン列が右に並ぶ新メニューとなる。ここでカーソルキーの下を押せばそのまま記録画素数やフラッシュモードなどを選択できる。なお、従来型の表示は“ノーマル”と呼ばれる。

 高画素化以外の新機能としては、最高ISO 3200相当という“高感度撮影モード”が備わった点が挙げられる。感度を上げることによって手ぶれ防止を図るのは最近のデジタルカメラの流れではあるが、最高ISO 1000~1600相当という製品が多いなかでISO 3200というのは非常に感度が高く、ちょっとした夜景でも手持ちで撮れるほどのレベルだ。高感度撮影でのノイズは、従来製品に比べれば低く抑えられているとはいえ、やはりISO 400を超えるとノイズによって画像がざらついてしまい、ISO 800以上ではかなり目立ってくる。実際本機でも、一般的な“ISO感度オート”では最高ISO 400まで、“ブレ軽減”モードでISO 800まで、同社おなじみの画像アシスト付きシーンプログラム“ベストショット”で“高感度”を選択した場合のみ最高ISO 3200まで自動アップする仕組みなので、不用意に高い感度設定で撮ってしまう失敗は防げる。

左右側面
写真7 入出力インターフェースはクレードル側としているためシンプルな左右側面。上面の盛り上がった部分が右側面に回りこんでストラップ取り付け金具になっているのは強度を維持するためでもあるのだろう。

 このほか、従来からのEXILIMシリーズと同様に独立した撮影・再生ボタンを持ち、電源ONや撮影/再生モードの切り替えがワンタッチというのも手軽だ。さらに“フラッシュ連写”(3枚までフラッシュを発光させながら連写できる)やセルフタイマーのカウント後に3枚の連写を行う“トリプルセルフタイマー”に加え、新たに“ズーム連写”(1シャッターで広角とデジタルズームの2枚を撮影)、高画素撮像素子ならではの“17.1倍デジタルズーム”(出力画像はVGA)など、撮影機能は非常に豊富に用意されている。

カードスロットと電池室
写真8 バッテリーとSDカードは本体下から装着する。充電やUSB接続は付属のクレードルを利用し、クレードルにはUSB接続、AV出力を指定できるボタンが備わっている。

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