ColorVisionからモニタキャリブレータの“Spyder2”シリーズが登場した。同製品は、カラー測定によるキャリブレーションとICCプロファイルの作成を、CRTやLCDモニタで行なう装置。キャリブレートした前後の結果を比較できる便利な機能も搭載している。ゲーマー向けからプロ用までレベルに応じた3タイプがラインナップされており、それぞれ同梱されているソフトや色温度などの設定幅に違いがある。
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ColorVision製のモニタキャリブレータ“Spyder2”シリーズ。写真のヨーヨーのような装置がカラー測定を行なうセンサだ | 左からプロ用の「Spyder2PRO」、上級者向けの「Spyder2 Suite」、エントリーモデルの「Spyder2 express」 |
「Spyder2PRO」は、キャリブレータ本体とソフトウェアを組み合わせたプロフェッショナル向けの製品。プロフェッショナル向けの機能として、同一PCによるマルチモニタ、または遠隔地におけるモニタのキャリブレーションや、制作現場の環境光を反映させる“Ambient PreciseLight”機能をサポートするほか、フロント投射型プロジェクタへも対応する。ガンマ値は0.5 ~3.0、色温度は4000~13000Kの任意の値で設定が可能となっている。また、簡易プリンタプロファイルを作成するソフト「PrintFIX Plus」がバンドルされている。
「Spyder2 Suite」はアドバンスドユーザーに最適な製品。CRT/LCDモニタ、ノートPCのキャリブレーションのほか、バンドルソフトの「PrintFIX PLUS」により、スキャナを用意しなくても簡易的なプリンタープロファイルを作成することができる。ガンマ値は1.8/2.2、色温度は5000K/6500K/Nativeから選択可能だ。
「Spyder2 express」はフォトグラファーやデザイナー、ゲーマー向けの製品。同社によると「3段階のステップを踏むだけで正確な色、新鮮な色、リアルなシャドーとハイライトを再現する」という。ガンマ値は2.2、色温度は6500K。どの製品もインターフェイスはUSBで、対応OSはWindows XP/2000、Mac OS X 10.3以降となる。価格はオリオスペックで、「Spyder2PRO」が5万4800円、「Spyder2 Suite」が3万4800円、「Spyder2 express」が1万8800円。
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「Spyder2 express」は3段階のステップを踏むだけでキャリブレーションが完了する | ラインナップによる製品の違いは写真の通り。それぞれ同梱されているソフトや色温度などの設定幅に違いがある |
