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Easy Recorder for Memory Stick Duo(いーレコ2)

Easy Recorder for Memory Stick Duo(いーレコ2)

2006年05月31日 00時44分更新

文● 伊藤 裕也

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Easy Recorder for Memory Stick Duo(いーレコ2)

ハギワラシスコム

オープンプライス(実売価格:1万円前後)

 ビデオ再生機能をサポートする“第5世代 iPod”や携帯電話機、「PSP」などの登場によって、ポータブルビデオプレーヤーは大変身近な存在となった。録画したTV番組を通勤時に視聴したい――といった希望は、いまや容易に実現できる時代なのである。

 とはいうものの、先に挙げたPSPやiPodといった一般に広く用いられているポータブルビデオプレーヤーがサポートしているビデオフォーマットはMPEG-4。一般的なAV機器が録画に用いるビデオフォーマット(MPEG-2)とは異なる。現在店頭などで発売されているTVチューナーカードなどの録画デバイスには、このMPEG-4フォーマットで直接出力・保存できる機能を有する製品も出てきているものの、多くの場合は一度録画したファイルをソフトウェアでトランスコード(変換)しなければならず、時間や手間を考えるとどうにも面倒だ。

“Easy Recorder for Memory Stick Duo”「HNT-MRD2(通称:いーレコ2)」
シンプルなデザインのいーレコ2。ボディのサイズと重量は、幅115×奥行き65×高さ19mm/約102gと軽量コンパクト。

 そうした時間・手間を省いて、録画時に手っ取り早くMPEG-4ファイルを作成したいという人にうってつけの製品が、ここで紹介するハギワラシスコムの“Easy Recorder for Memory Stick Duo”「HNT-MRD2(通称:いーレコ2)」だ。

ボディー上面
ボディー上面には、電源のほか録画のオン・オフ、シンクロ録画モード、映像品質の選択といったボタンが並ぶ。右にある6個のLEDは、現在選択している映像品質と接続したメモリースティックデュオの未使用領域を示すものだ。このLEDは非常に明るく、設置した部屋の環境によってはやや気になるかもしれない。ボディー前面にはメモリースティックDuoスロットが設けられている。メモリースティックDuoを差しても、このスロット内には完全に入らず、8mmほどボディから飛び出した状態になる。

 いーレコ2は、幅115×奥行き65×高さ19mmとコンパクトなボディにハードウェアMPEG-4エンコーダーを組み込んだビデオレコーダー。TVやビデオデッキ、HDD&DVDレコーダーなどのAV機器から映像(アナログビデオ)を、メモリースティックDuo/メモリースティックPRO Duoに“MP4ファイル”として記録できる。

 いーレコ2がサポートするMP4ファイルのビデオフォーマットはMPEG-4 Simple Profile Level 1.3で、フレームサイズは320×240ドット(QVGA)となる。一般的なビデオレコーダーの解像度と比較した場合、QVGAは確かに粗いのだが、ポータブルビデオプレーヤーで再生するという目的なら十分な解像度である。映像品質は、

  • フレームレートが30fpsと高速で、スポーツなど動きの激しいシーンでも滑らかな動きを実現できる“H(高画質)
  • フレームレートは15fpsで動きの滑らかさは今ひとつながら、映像品質とファイルサイズのバランスに優れた“M(通常)
  • 同じく15fpsで、録画できる時間を最優先する長時間記録モード“L(ロング)

――の3モードから選択可能だ(下表参照)。Lモードはビデオビットレートの低さから動きのある部分で特にブロックノイズが目立つため、ドラマや映画などの映像作品を楽しみたい場合には向かない。朝のニュースを録画して通勤途中に音声で内容を把握できればいい、という目的であればともかく、映像としても楽しみたい場合にはHまたはMモードを使った方がいいだろう。

■映像品質設定の詳細
モードビデオビットレートフレームレート30分の録画で必要する
ファイルサイズ
H798kbps30fps約192MB
M384kbps15fps約109MB
L192kbps15fps約55MB

 本製品のポイントは、なんといっても“手軽に扱える”ということ。ボディーが小さく持ち運びやすいため、TVやビデオなど映像機器との接続はラクに行える。録画する手順も簡単で、ビデオレコーダーなどのAV機器といーレコ2を一般的なAVケーブルで接続したら、あとはいーレコ2側の録画ボタンを押すだけだ。

ボディー背面
ボディ背面にはACアダプターを接続するための電源コネクタをはじめ、コンポジットビデオ(RCA)×1、ステレオオーディオ×1(RCA×2)のAV入力やUSBコネクターを搭載している。

 録画方法は“手動”(ボタンを押してのスタート/ストップ)のほかに、映像信号の入力を検出して自動的に録画を行なう“シンクロ録画”もサポートしており、映像機器側の予約機能などと組み合わせれば録画予約済みの番組を面倒な作業なしに録画できる。

 なお、録画中やシンクロ録画の待機中といったステータス、およびメモリースティックDuoの未使用領域(残量)はLEDランプによって確認可能だ。残量はLED×3の組み合わせという“やや大雑把な表示”ではあるものの、直感的に分かるよう工夫されている点はうれしい。

USB接続可能になった 録画したあとのメモリースティックDuoの内容
いーレコ2はUSBコネクターを搭載したため、付属のUSBケーブルでパソコンと簡単に接続できるようになった。この場合、いーレコ2はパソコンからリムーバブルHDDとして認識される。メモリースティックスロット(やメモリーカードリーダー)を持たないパソコンも少なくないだけに、このUSB対応は大きなポイントだ。なお、いーレコ2をリムーバブルHDDとして使用している最中は録画機能は使えないので要注意。特にタイマー予約録画と組み合わせて使っている場合は、必ずUSBケーブルを抜いて録画レディー状態に戻しておこう。

 録画した映像は、メモリースティックDuoにMP4ファイルとして記録される。ファイルを格納するフォルダーはPSPの仕様に従っているため、PSPと組み合わせて使う方ならいーレコ2で録画を終えたメモリースティックDuoをそのままPSPに入れるだけで、変換した映像を満喫できる。録画だけではなく、再生も手間要らずというわけだ。

QuickTime Playerで再生したところ
いーレコ2はあくまでもビデオレコーダーなので、パソコンでMPEG-4の再生を行なうソフトは付属しない。いーレコ2で記録した映像をパソコンで楽しみたい場合には、QuickTime PlayerなどMP4ファイルの再生をサポートするプレーヤーが必要だ。

 iPodなどメモリースティックDuoスロットを持たない機器で映像を楽しみたい場合には、映像ファイルをその機器に移動する必要があるが、いーレコ2では新たにUSBコネクタを搭載し、パソコンからリムーバブルHDDとして認識できるようになった。これにより、メモリースティックスロットやカードリーダーを持たないパソコン環境でも、データの移動がスムーズに行なえる。


 価格はオープンプライスで、店頭での実売価格は1万円前後。最近話題となっているH.264形式への変換には対応せず、日時指定によるタイマー予約録画機能もないなど、機能的には物足りない面もあるが、1万円前後と比較的安価に購入でき、マニュアルを読むまでもなく簡単手軽に扱える点はうれしい。リビングなどに設置したビデオレコーダーと連動させて、PSPやiPodなどのポータブルビデオプレーヤーでも自宅に帰っても、いつでも好きな番組や出演者を楽しみたい、という無類のTV好きには、まさにピタリの製品といえよう。

Easy Recorder for Memory Stick Duo(いーレコ2)の主なスペック
製品名 Easy Recorder for Memory Stick Duo(いーレコ2)
ビデオ形式 MPEG-4 Simple Profile Level 1.3
インターフェース AV入力(コンポジットビデオ)、USB 2.0、メモリースティックDuo
本体サイズ 幅115×奥行き65×高さ19mm
重量 約102g

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