従来機より4倍綺麗なVGA液晶画面
同じ内容の画像を904SH(左)と、前機種である「Vodafone 903SH」(右)の待受画像としてそれぞれ表示した。斜め向きの線の滑らかさなど、違いは一目瞭然。 |
Vodafone live!のトップページを標準状態で904SH(左)と903SH(右)にて表示。904SHの方が文字サイズが小さく表示情報が多いながら、フォントの滑らかさや見やすさに優れる。特に“議員”といった漢字の細部表示の美しさには驚かされる。 |
904SHの最大の特徴は、やはりVGA(480×640ドット)サイズの表示が可能なモバイルASV液晶パネルだろう。1インチあたりの画素数を表す解像度も、一般的な携帯電話機に搭載されている2.4インチのQVGA(240×320ドット)ディスプレーでは166ppiなのに対し、904SHの2.4インチディスプレーでは332ppiとなる。これは紙の印刷と同等レベルの緻密さで、肉眼ではピクセルを確認できないほど、滑らかで綺麗な表現が可能だ。
この緻密さにより、壁紙や写真の表示が綺麗なのはもちろん、小さい文字も見やすい。フォントも滑らかなので、長時間見ていても疲れない表示となっている。また、サムネイル画像などの小さい写真もより高精細に表示することができ、撮影内容がわかりやすくなっている。さらにVodafone live!では、一度に表示できる情報量が増えたため、スクロールの手間が減るなど使い勝手が向上した。操作や文字入力に対するレスポンスも、903SHなどこれまでのボーダフォン携帯電話機と比べても遜色ない速さで、ストレスを感じることはなかった。
色つきサイドボタンで操作が分かりやすい
昨今の2軸ヒンジ採用モデルとしては珍しく、サブディスプレーを搭載。 | ディスプレーを反転させることで、写真のような“ビューワースタイル”になる。側面にはminiSDカードスロットとイヤホン端子を搭載。 |
背面 | デジカメ風スタイル | |
底面には光学2倍ズーム対応の有効320万画素CCDセンサーを搭載。またFeliCa決済でリーダーにかざすのもこちら側となる。サイドキーは右側面に集められており、デジカメ風スタイルでの撮影が可能。 |
904SHの構造は、最近のハイエンドモデルに多い2軸ヒンジ搭載の折りたたみ型だ。このスタイルの利点としては、ディスプレーを反転(数字キーの上にメインディスプレーが露出する状態)させることで、折りたたんだままPDAのように操作できること。また静止画撮影時には電話機を横に構えて、デジカメのようなスタイルで撮影できるので手ブレも抑えやすい。ただ、この2軸ヒンジを搭載した携帯電話機の多くは、サブディスプレーを搭載していないほか、サイドのボタンが多くなりがちで操作が分かりづらい。しかし、904SHは小さいながらも時計を表示できるサブディスプレーを搭載するほか、サイドのボタンに目印となる色が付いており、画面上でもボタンの色で操作方法を示してくれるので、どのキーを押せば目的の操作ができるのか分かりやすくなっている。