このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

MSVR-A10

MSVR-A10

2006年04月28日 18時16分更新

文● 折原 一也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

1GBのメモリースティック DUOに最大4時間弱の録画ができる

“録画モード”の設定。入力系統別に設定ができる

 本体の録画機能は、メモリースティックDUOへの録画のみ、というシンプルなものだ。録画モードは“AVC QVGA 768k”と“AVC QVGA 384k”の2通りがあり、今回用意した1GBのメモリースティックDUOと組み合わせた場合の録画時間は、前者で約2時間20分、後者で約4時間10分となる。ちなみに録画した映像の再生は本機では行なえず、PSPで再生することになる。

PSPでの表示。録画した日時も表示される

 再生した際の画質は、AVC QVGA 768kではPSPの画面でも劣化が目立たず、サッカーなどの高速なシーンでも動きが滑らかで高品位な映像といえる。字幕やテロップなども小さいながらクッキリと現れ、MPEG-4 AVC形式の実力を見せつけてくれる。一方、AVC QVGA 384kの設定では、上記と比較すると画面全体が細かく動くシーン(空撮した海面の映像やサッカー試合中の客席など)で圧縮の破綻がやや見られ、字幕やテロップも多少ぼやけた感じとなる。ただ、文字は十分読めるためテレビ番組程度のソースでは不満はない。なお、音質はどちらの設定でも良好だ。

 MSVR-A10多機能ではないものの、単体のメモリースティックレコーダーとしては必要十分な機能、そして十分過ぎる高画質を誇る。筆者はあまりパソコンでは録画を行なわない家電派ユーザーであるが、そのようなユーザでもPSPを手軽に、かつ十分に活用できる機器が登場したことを歓迎したい。


MSVR-A10の主なスペック
製品名 MSVR-A10
映像圧縮方式 MPEG4 AVC
音声圧縮方式 MPEG-4 AAC
記録フォーマット メモリースティックビデオフォーマット/メモリースティックセキュアビデオフォーマット
録画ビットレート 768kbps(QVGA)/384kbps(QVGA)
カードスロット メモリースティック DUO/メモリースティック PRO DUO/マジックゲート メモリースティック DUO
映像・音声入力 S端子/コンポジット(RCAピン)×2系統、音声(RCAピン)×2系統
映像・音声出力 S端子/コンポジット(RCAピン)×2系統、音声(RCAピン)×2系統
電源 付属ACアダプター(DC5V)
サイズ(W×D×H) 約215×150.5×35.2mm
重量 約530g


PSPのお供に! 至高の高音質イヤーレシーバー「MDR-EX90SL」

 さて、通勤電車などでPSPで映像を見る際に、なくてはならないのはイヤホン、またはヘッドフォンだろう。特にこれからのシーズンはサッカーの試合の録画映像をPSPで堪能するユーザーも多くなると思うが、その際、できればイヤホン/ヘッドフォンにもこだわりたい。観客の歓声などに迫力があるのとないのとでは、盛り上がりも違うはずである。

「MDR-EX90SL」。先端についているのが“イヤーピース”

 ソニーの「MDR-EX90SL」は、高音質と密着性を高めた密閉型のインナーイヤーレシーバーだ。耳の穴に入れるインナー型でありながら、13.5mmという大口径ドライバーユニットを採用。広いダイナミックレンジを実現しつつ、耳の中に吸着するような装着感を実現している。その秘密は耳の穴の内部に密着する“イヤーピース”に角度がついていること。角度がついていなかった従来の製品だと、ドライバーユニットも耳に収まってしまうため、あまり大きくすると違和感を感じてしまう。しかしイヤーピースに角度を付けたことで、ドライバーが耳の穴の外部に配置される形となり、ドライバーユニットを大きくすることが可能となった。ちなみこの形状の工夫については特許出願中だという。



付属品には“1mの延長コード、イヤーピース(S,M,L)、インナーケース、本革キャリングケースが含まれる

 実際に耳に装着してみると、その密着感はかなりのもの。筆者は前の製品(MDR-EX51LP)を愛用しているが、それと比較しても体感的にはこちらのほうが耳に密着しているように感じられる。さらに音楽を再生してその音を聴いてみると、周囲の雑音が低減されるゆえに、音がよりクリアに感じられる(ちなみに周囲の音がまったく聞こえなくなるわけではない)。付属品には耳のサイズに合わせて付け替えができる3種類のイヤーピースが含まれ、さらに本皮のキャリングケースまで同梱される。希望小売価格は1万2390円とやや高価だが、MPEG-4 AVCの高品位な映像・音声をより堪能したい、というユーザーにはぜひお勧めしたい。 (編集部・橋本 優)



前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン